「石榑根笹」
この紋は紋帖に掲載されてなく、岐阜特有の紋だと思います。そして「<石榑>姓に多いので、「石榑根笹」と名付けられています。紋帖で似た紋は「三本足篠笹」「五三根笹」があります。
しかし、この紋の出身地は不明でした。
先日の墓石調査で初めて分かり、感動しました。
岐阜市の南・六条の墓地で見つかりました。
左の墓石紋が多く、他に「岐阜根笹」「根笹」もありましたが、右の紋のように変形した「石榑根笹」もありました。この変った紋は紋や泣かせで、そのまま描くのか、形を整えて正式?に描くのか迷います。
この<六条墓地>にはまだ他に新たな発見があり、気が高ぶりました。
塩谷姓の「・軍配」紋は<墓地67>の切通の墓地にも多く見られましたが、この墓地にも多く見られました。
形は少しづつ違い、又切通の墓地の紋とも違った紋も多くありました。同じ塩谷一族の中で、少しづつ形を変えていたのでしょうか。
さらに安田姓ですが、前にも書いたように安田姓の特徴的な紋に「・水流」「干し網」を紹介しましたが、私の幼友達に<やっさん>という安田君がいて、彼の家紋は「丸に剣片喰」でした。また安田姓の「剣片喰」も多いので、その紋の出身地を気にかけていましたが、この六条墓地にありました。改めて聞きましたら、彼の祖父はこの地の出身だったそうです。
杉山姓の「丸に縦木瓜」紋もこの墓地に見られました。
さらに以前紹介した「逆さ上り藤」紋も見られました。加藤姓です。
収穫の多い<六条墓地>でした。