紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

珍しき紋・・・・・・・墓石から

2010年05月16日 18時48分34秒 | 墓石を訪ねて
  
岐阜市西部の又丸墓地での西垣姓の「丸に見本抱き澤潟」紋

江戸末期からの墓石が多く残されていて、この地の有力者だったと思われますが、上のような形の違う墓石紋がありました。

抱き澤潟」紋

一般的には 下のような紋です。
    
このような紋は、今まで「見本紋」として描いてきました。

  
「丸に葉付き下り藤」とでも言いましょうか。
同じ墓地の「小林」姓でありました。

「下り花桐」でした(汗)

  
「子持ち分銅に鉞」紋でしょうか。
松岡姓でありました。

  
「丸に子持ち折入角に花角」
石原墓地で<堀口>姓にありました。

この堀口家の墓石も江戸末期からのものですが、同じ堀口家でも、紋がほかに「花菱」「橘」「剣片喰」「下り藤」紋が2~4基づつあり、出自が違う家柄かもしれません。