紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

姓と家紋・・・・・ノーマーク

2010年04月20日 18時17分13秒 | 姓と家紋と集落
墓石を訪ねて1年経ちましたが、私が今まで描いて来て収録した紋にない家紋を持つ「姓」と出会う事が時折あります。
問屋筋のお客さんの姓と家紋の関係は記録できていない事を割り引いても、まだまだ知らない事が多いです。

  
「丸に揚羽蝶」
平島霊園の「杉原」姓に古い墓石を含め数基見られました。
杉原姓は、数は少ないですが、比較的「三引」「鷹の羽」「三柏」紋が多く、「揚羽蝶」紋はわずかでした。

  
「子持ち亀甲に五三の桐」(普通「亀甲に五三の桐」に分類しています)
同じ平島霊園で、岸姓にありました。
岸姓といえば、近くの芋島墓地で「七五三根笹」紋がおおくあり、これまたノーマークの紋でした。

  
「丸に五三の桐」
これも同じ墓地の「岩佐」姓で多く見られました。
岐阜市の北部の墓地で「桔梗」紋の岩佐姓がありました。この岩佐姓の「五三の桐」紋は、今までわずかしか記録していなかった。

  
「丸の内に二引」
西改田墓地の「高橋」姓に多く見られました。
高橋姓にはいろいろな紋がありますが、「鷹の羽」「切竹笹に笠」紋が圧倒的に多く、「二引」紋は少ししか記録されてなかった。

 
正確には「細轡」ですが、他の墓石には紋帖通りの「轡」紋もほられていて、「轡」紋として収録しています。
新堀三反田墓地の「川島」姓にありました。

川島姓には「三鱗」紋が多く、この轡紋は全くのノーマークで驚きました。
右の紋は丸との境がきれていますが、轡紋の一種として収録しました。


まだまだこのようなノーマークの紋が数多くあると思われ、出会う事が楽しみです。


     「姓と家紋と集落」