紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

「珍しき紋」(29) 地方独特の紋

2008年02月17日 19時28分26秒 | 
月紋には中に色々な紋を入れる事は可能ですが、星を入れるのが多い。
「真向き月に三星」
  
黒留袖に紋入れをしました。当地・美濃地方では比較的「臼井」姓にある紋です。
   「月」紋
   「星」紋にも若干あります(星との組合せで)


名付けて「組合い藤輪に右二つ丁子巴」
この様な「藤輪」紋は描いた事がありません。
 
ブログへの投稿で、問合わせがあって初めて知りました。
送られた見本は ↓
  
初めて見る「藤輪」紋で、「繋ぎ藤輪」とでも云いましょうか、と話していましたが、出身地が『富山』と云う事で、富山の紋屋さんに問合せました。(元々は北九州だそうです)
地方地方には、独特な紋が存在する事が改めて知りました。
「組合い藤輪」という名称で、中の「右二つ丁子巴」は別として、中に色々な紋を入れて描かれているそうです。

別に注文ではありませんでしたが、面白く・珍しい紋でしたので、描いてみました。
    「藤輪」紋はこちら