紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

「珍しき紋」(19)

2007年05月12日 18時46分29秒 | 珍しい紋
描いても描いても、未だ知らない紋が出てきます。これはこの仕事を続ける限り終わらない事でしょう。
版下を作るのに、以前は手書きの原稿を作っていましたが、最近は「イラストレーター」ソフトを使いPCで描くようになりました。このソフトに少し慣れてきた性か時間的に早くできるようになりましたが、イマイチ正確さに欠け、手書きで描く事も多々あります。

 見本「細輪に干網に水」  この紋は『安田』姓に多く見られ、それぞれ紋の形が違います。喪服に紋入れしました。    『家紋ギャラりー』「あ」参照

 「六角に剣梅蜂」 『六角』の中には様々な紋が入り、この前も「六角に左三階松」を紋入れしました。

 見本「束ね芝」 この紋もその家それぞれに紋の形が違ってきます。いずれ『し』の項でご紹介します。祝着の紋入れをしました。この版下はイラストレーターで作りました。

 「丸に陰陽一の字」 張り紋の注文できましたが、紋帖を捜してみると、形は少し違いますが「山の内一の字」紋で掲載されていました。 ↓
        
注文者は「山の内」姓でなく「山中」姓でしたが、何となく意味合いが似てますね~
前に山内一豊の家紋に「一の字」紋があると書きましたが、『家紋大図鑑』によると、「本紋は三つ柏、替紋は白黒一文字」と書かれていて、私の思い違いのようでした(汗)でも、NHKのドラマには一豊が「一の字」の陣羽織を着ていたけど・・・・・
この紋は、イラストレーターで描きその後手直しして仕上げました。

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