紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

紋洗いパート2

2006年12月06日 18時33分03秒 | 


上の写真は「細輪に梅鉢」紋の『紋洗い前』と『紋洗い後』です。

前にも書きましたが、雨に濡れたりして着物の紋の染料が流れて(泣くとも言います)紋が汚れる事があります。その時に紋をきれいにする事を「紋洗い」といいます。

以前「紋洗い」について書きましたが、その時は男紋付の紋洗いで、上絵の線(しべ)が落ちなく、糊を置いて紋洗い、元紋の通りに上絵をしましたが、今回は、上絵の線がきれいに取れた場合の紋洗い過程を紹介しました。
          
            こちら「上絵2」

比較的簡単に出来た、と言っても加工料金は安くはなりません。手間のかかる場合もありますので、今は女紋付の五つ紋の紋洗いで5000円頂いております。