紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

火の歴史

2004年10月05日 23時09分54秒 | 
火は上絵をする作業の上で重要な役割を果たします。

フラスコには水が入っていて、沸騰した蒸気で染料を浸透させたり、生地を伸ばしたりします。
平ごては濡れた生地を乾かし、丸ごては焼きごて状態にして紋玉を洗うのに、長細いこては紋玉の生地を押さえるのに使います。

30年位前は練炭火鉢(穴のあいた円柱の練炭)を使っていましたが、結構長持ちはするけど火が落ちたら終わり。下の方にある風口の調整で長く使えますが、その火に合わせて仕事の段取りを考えなくちゃならない。そして後の灰の始末も面倒でした。

その後石油ストーブになりましたが、これを使うと一日中使うので部屋が油くさくなる(台所の換気扇回りと同じ)のと、火力は調整できるが炎が立ち過ぎる(実際その炎で生地を焦がした事がある)欠点があります。

で、16年前家の新築に伴って、この写真のガスストーブにしました。しかしこの手のストーブは使い易いんですが、既に生産中止になっており、何時まで使えるか分かりません。まあ私が仕事してる中は大丈夫だと思いますが・・・・・・・一時期ストーブが壊れた時電気コンロを使った事もあったっけ。

でも、冬場は暖かくってお客さんにうらやましがられますが、夏場はとにかく暑いアツイ、クーラーも効きません。昔はバンダナならぬ捻りはちまきで、傍にタオルをおいて仕事してました。


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