紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

つばめ その後

2011年07月12日 17時48分32秒 | 日々
   
我が家につばめが巣作りを始めて1カ月余り。
今まで見えなかった小つばめが、親から餌をもらうため巣から外を覗くようになりました。
2羽しか顔を見せませんでしたが、3羽孵ったようです。
          7月9日 撮影


珍しき紋 ~ 墓石から

2011年07月02日 15時57分25秒 | 珍しい紋
尾張の国に入っての墓地巡りが続いていますが、予想通り変った紋・珍しい紋に出会う事ができました。

「五五の桐」

    永瀬姓                  三津原姓
五三の桐、五七の桐はよくありますが、この紋は初めてです。

   
「亀甲に三つ追い藤」  小塩姓
紋帖には「二つ追い藤」「右追い藤」が掲載されていますが、「三つ追い藤」は掲載されていなく、これまた初めてです。

  
    「団扇」  丸井姓 (他の形もあり)
紋帖に載らない「団扇」紋は描いた事がありますが、このような「団扇」紋は初めてです。

  
 「五三の桐に雁金」  石原姓
この紋も描いた事はありません。
この木曽川に接した地方=愛知県北部の墓地には、あとで紹介する<梶浦>姓、<今井>姓に見られるように、「雁金」紋が多くあので、その事と関連するのでしょうか?

  
「中陰州浜に三雁金」  梶浦姓

この紋は今まで梶浦姓でも描いた事がありましたが、この狐塚地区が本家本元の一つだと分かりました。
下の雁金の向きが、墓石によって違います。


6月末の撮影ですが、卵が孵り、餌を運んでいるようです。鳴き声は聞こえません。


今日は小学校のクラス同窓会。

「六三会」といって、六年三部の集まりで、今年で皆その年になりましたので、記念に集合をかけました。
呑みますよ~!!!





 

昨日の続き 小出姓の「額」紋

2011年06月14日 17時21分28秒 | 珍しい紋
よく下調べをしなければなりません(汗)

   

昨日「珍しき紋」で 上のような<小出>姓の「額」紋を紹介しました。

今日なんとなく「額」について思い浮かべていて、そもそも額自体西洋の絵画を飾るもので、元々日本には額が無く、江戸末期に日本に入って来たのではないか・・・・なんて考えてました。

ところがそれは、全然素人の浅はかさで、日本にも古来神社仏閣の社殿に掲げられていました。皆さんもお分かりと思います。

高澤等著「家紋の事典」を読み返して、知りました(汗)

高澤氏によれば、「丹波国園部藩小出氏の使用紋で・・・・・・合戦において・・・・・首級を額の上にのせて首実検に臨んだことから記念的意義により家紋とした」とされ、小出姓は愛知県に多く分布している、とのこと。

もう少し関連した本を調べてから、ブログを書こうと、反省してます。


珍しい紋とつばめ

2011年06月13日 20時41分52秒 | 珍しい紋
タイトルの相互の関係はありません。
200ヶ所をこえる墓地を見てきましたが、まだまだ知らない紋と出会います。

  
「額」紋の一種でしょうか。小出姓でありました。
残念ながら「額」紋は描いた事がありません。

  
「すれ違い石」紋でしょうか。長坂姓でありました。
「四つ石」「三つ石」紋は描きましたが、この紋は初めてです。

  
この紋は紋帖にも「三盛桝」と掲載されていますが、初めて出会いましたので、アップしました。大場姓です。


形は少々違いますが、最初の左の紋に<小剣>を入れると中央の紋になり、更に<片喰の花>を入れると右の「亀甲に剣片喰」紋になります。
大塚姓でそれぞれの墓石紋があり、初めはそれぞれの独立した違った紋だと思いましたが、いろいろ推理して見ました(汗)


例のつばめは巣作りが完了しました。
一週間弱で巣を作り終え、今は体力回復か今後の体力作りに飛びまわっています。
 





つばめ 初到来

2011年06月07日 18時09分33秒 | つばめ
この家に60余年住んできましたが、未だかつてつばめが巣を作ることは無かった。
2,3年前に一度巣を作りかけましたが、少し作りかけて放棄されました。

6月に入り4日の夕方から巣を作りかけているのを見、翌朝には 下のような土台を作っていました。
  

1日経っての6日の巣の様子
  

そして 今日
  
初めての観察ですが、たった3日間でこれだけ作るつばめの巣作りには、驚かされます。

今後静かに見守っていきます。

ただ、その下は駐車スペースになっているので、糞害が心配されます。すでに巣作りの材料がこぼれて、車が汚されています(涙)


宮川姓の「法螺貝」紋

2011年05月19日 18時25分07秒 | 珍しい紋
  
木曽川町奥町墓地で、宮川姓の「墓石に刻まれていました。 「見本・法螺貝」
一度見た事があると思い、ブログと「家紋ギャラリー」を調べましたら、以前に描いた事があり、ブログの「珍しき紋」の項で一番最初に取り上げていました。
宮川姓では「三柏」紋を比較的多く描いていて、「法螺貝」紋も2,3回と少ないですが、高澤等著「家紋事典」によれば、法螺貝(法螺)紋の使用家として、吉野氏、石井氏、巨知氏、貝塚氏と並んで、宮川氏が紹介されている。

まだこの墓地で2基しかなく、この周辺の墓地で見つかるかもしれません。

私が祝着の刷込み紋で描いた「法螺貝」紋
    

上絵で描いた「見本・貝(法螺貝)」紋
    

奥町は、昔からのお客さんの京染屋さんがいて、懐かしく思いましたが、意外に墓地自体が広く手間取っています(汗)


イザ! 尾張国へ

2011年05月03日 17時16分16秒 | 墓石を訪ねて
墓石を訪ねて何千里・・・・・・・ではないですが、地図上の関係で尾張、愛知県に足を運ぶようになりました。
木曽川を挟んでお隣さんなので、人・家の交流もあったと想像され、家紋も関連していると思われます。


上のような「編笠に並び矢」紋が、「日比野」姓で「違い矢」紋と一緒に多く見られました。
この紋は、この地の西方の安八町で数少ないですが古い墓石の日比野姓でもみられ、珍しい紋ですので関係があるかもしれません。

  
下が笠松町長池で多く見られた廣瀬姓の「五本骨扇に三星」紋。
上は木曽川を挟んですぐ隣の尾張国宝江で見られた廣瀬姓の「五本骨扇に並び三星」紋です。二基と少ないですが、両者の関係が面白いです。


この紋は何だと思いますか?

森姓で多く見られましたが、未だかつて描いたことがありません。名古屋の知り合いの紋屋さんに聞いても分かりませんでしたが、凧の糸か釣り糸を巻く、糸巻きのようにも見られますが、確かな事は分かりません。
とりあえず「見本・糸巻き」紋と名付けておきました。

  
岩田姓では、私にとってはなじみの少ない「三星」紋と「下り藤」紋が多くある墓地もありました。

http://www.geocities.jp/zchitaya/sei-tizu/a/t-iwata.html

今一つ。「逆下り藤に赤の字」
赤座姓であり、変った紋です。
  





バッグに、ポロシャツに・・・・・・・・

2011年04月14日 17時07分38秒 | 街角の家紋
  
  
張り紋は主に紋付に使われ、注文も頂いていますが、時折人形さんの着物、甲冑装束などに使うべく注文も来ます。
このたびは、和風?バックに張り紋を貼り、チョットしたアレンジを楽しまれている方がおられました。
上の黒のバックは、古い黒地の帯を加工してバックにしたものです。

この方は、ショールなどにも家紋の張り紋を貼られ、日本のエンブレムとして外国の人に喜ばれているようです。

私も、いろいろと張り紋を貼っていますが、古い仕事用の黒のバッグに貼ってみましたが、アクセントがあってなかなかいいものです(?)
  


  
ゴルフ用のポロシャツに家紋(丸に丹羽扇)をプリントする注文が来て、紋入れをしました。(去年も書いたことがあるかもしれません)
値札をみると1万円弱の値が付いていて、オッカナビックリ2枚分プリントしました。プロゴルファーかセミプロのゴルファーでしょうか?聞きそびれました(汗)



「珍しき紋」 墓石から

2011年04月07日 16時51分17秒 | 珍しい紋
こちらの地方では桜が満開になっています。さすが東日本大震災の影響か、夜の宴は少なく、少々さびしい。募金の他あまり手の打ちようのない地方では、平常の生活をするのが、かえって復興にも少しは寄与すると思いますが・・・・・・・
3月の寒さが影響したのか、白木蓮が桜と同時に咲いています(少し早く散りかけていますが、例年ですと白木蓮が散ってから桜が満開になります)


「琴柱に亀甲に花角」 ですが、形は様々です。
豊島姓でありましたが、「琴柱」紋もありました。どちらが主か分かりませんが、分家して違った紋を使用したのでしょうか。近くの墓地は「琴柱」紋が占めていました。


「外雪輪に見本・雪持ち笹に折れ竹」 「菊輪に・・・」 「丸に・・」
中の「見本雪持ち笹に折れ竹」の恰好は同じようですが、笹の枝の形がそれぞれ違います。また「見本・雪持ち根笹」も形を変えてありました。
丹羽姓で、(愛知県)尾張国丹羽郡の丹羽氏がこちらへ移住したことを記した墓碑がありました。
この紋は未だ描いた事はなく、初めて出会いました。


道家姓の「丸に見本・杜若」
前と同様で、恰好は同じようですが、少しづつ形が変っています。


「丸に下り藤に三本杉」
棚橋姓で、少なからずあり、この様な紋は紋屋泣かせです。中に入る三本杉は小さくて描きづらく、この墓石紋も略されていました。
ここにもありましたが、棚橋姓には「見本・三本杉」紋を持つ集落もあり、何か関連があるかもしれません。
今までの墓地調査の棚橋姓では、「下り藤」「左三巴」「五瓜に左三巴」「三亀甲に花菱」などが見られました。


「丸に見本・抱き笹に向い雀」
芥子川姓で多く見られました。
柳生笹(われもこう)紋を思わせるような形をしています。



「珍しき紋」 上絵から

2011年04月05日 17時36分24秒 | 珍しい紋
3月末まで仕事と諸事で忙しく、燃え尽き症候群かブログの方には気が向かなかった。
やっと重い手を動かし、キーボードを打っています。

忙しいわりには変った紋の出会いは少なかったけど、紹介します。

  
「見本・変り根笹に舞雀」
「梅鉢」「州浜」が比較的多い<大塚>姓です。

  
「見本・切竹笹に雀」
金武姓で、少ないながらも形を変えて見られます。

前にも書きましたが、竹と雀の紋は種類も多いです。

こちら参照 




  
「平六角に木瓜に一の字」
角が上下にある「六角」はありますが、横になっている「六角」珍しいです。「隅切角」にもこの様な向きを変えた紋があります。

  
「太丸に石持」?
男紋付の刷込み紋で来ましたが、お客様の姓は分かりません。



近々に墓石からの珍しい紋をアップします。