小さな美術館’s blog

埼玉県日高市清流にある油彩画と切り絵のギャラリー「小さな美術館」の日常を記録してみました。

高麗から熊野、鈍行乗り継ぎ一人旅

2017-12-25 14:21:02 | 日記
 私の実家は三重県の熊野市にある。母が92歳になるので松阪と多治見に住む弟妹で日程を調整し帰省した。
夫が面白半分で高麗から新鹿(私の済んでいる町)まで鈍行で帰ったらどうなるかを検索したら、何と待ち時間ほとんど無しで路線が1本に繫がった!しかも少し時間が欲しいというところで20分とか、トイレ休憩もここでOKという素晴らしい連結具合。もお、このまま行ってみようじゃないのということになり、高麗駅始発で東海道を乗り継ぎ紀勢本線新鹿駅まで12時間30分の鈍行一人旅を決行したのでありました。
 だいたい無人駅となった私の町には、特急に乗っても鈍行に乗り継がなければならず、待ち時間でヘタをすると1時間、もしくは2時間近くをロスすることになる。夜行バスで行ったとしても朝早く着いた熊野市駅で電車が来るのを2時間も待つ事になる(冬場はちょっとたまらんです)。
 
 と言う訳で、鞄に読みたかったハードカバー2冊を突っ込んで出かけてみましたよ、今年も(実はこれで二回目)。

 三島辺りの富士山を撮るはずが本に夢中で気がついたら沼津を過ぎていて、窓枠一杯の富士山を取り損ねたのは本当に残念。お天気も上々だったのに。
今回、鞄に突っ込んだ「ジェネラルルージュの凱旋」海堂尊が面白くて撮ったのはこの1枚だけでした。


何でもっと早く来ないのと言われながら午後5時40分、故郷新鹿駅にたどり着いたのでありました。日はとっぷりと暮れておりましたが実家はこんな所です。
  


 温泉に行きたいという母の希望もあって、熊野のまさに奥座敷というか海岸に住む私達からすればいくつ山越えしたか分からない湯の口温泉に初めて日帰り入浴に出かけた。
もう一段上の湯の口温泉まではトロッコ列車も走ってました。カワイイ。


温泉で、何と中学卒業以来1度もあった事の無かった同級生と遭遇。本当にビックリ!それから私の乗った東海道線鈍行の1本前の電車でこんな山奥までたどり着いた女性ともお会いした。しばし鈍行一人旅で話が盛り上がり、とても楽しいひとときだった。

で、帰りに熊野古道にある丸山千枚田へ。
こんな山奥をどんな思いで耕したのか。この田んぼ1枚1枚にはオーナーがいて、京都大学の学生を中心にボランティアで管理しているのだとか。人の手を入れなければとっくの昔に山に戻ってしまっていたそれは見事な風景でした。感動しました。


帰りは尾鷲から特急ワイドビュー南紀にて新幹線を乗り継ぎ帰宅。しかし尾鷲で50分近く特急待ち。鈍行乗り継ぎでもこんなに長いインターバルは無かった。
ワイドビューの自由席は何と1番前。いいわあ。


途中の風景


母が買ってくれた昆布の巻き寿司をほおばりながら、妹と昔話をしながら名古屋まで。

名古屋からは新幹線。新幹線の窓って、小さいのね。昔、窓枠一杯に富士山を眺めたのは新幹線じゃなかったのかしら。富士山をみようと山側に席を取ったけど、あまりの窓の小ささにガッカリ。葉室凛の「山月庵茶会記」を読みながらあっという間に東京に着いてしまった。

何だか時間が勿体ない気がしてしまった私。もっとゆっくりでも良かったんだけど。


   


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懐かしい絵

2017-12-08 08:48:57 | 日記
 夫が「忘れられない1枚の絵」という企画展へ出品する事になり、何か無いかと押し入れの中をひっくり返していたら思いがけず見つけた。
懐かしいを通り越して何とも胸キュンな、お互い学生時代に描いた作品。

まずは夫の1枚。静物を描く授業で壷がモチーフだったそうな。


一体何を描いているのかと言われながらあり得ない風景を描いていた、ちょっと生意気だった若い日のヨシオカ君。

それからこれは私の作品。初めてのイラストレーションの授業で宮沢賢治「銀河鉄道の夜」のタイトルイラストを制作した。


これまた拙い部分はあるものの何て一生懸命だった若い日の私。

……ああ、思えば遠くに来たもんだ……

私達の原点となった作品は、ボードが変色してもなお、とても瑞々しかった。
そして若い日の自分に、思わず喝を入れられた気もしたのでした。


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もう12月になっちゃった

2017-12-01 09:52:46 | 小さな美術館の日常
 もう12月になっちゃった……
本当に怒濤のような11月。中美展が終わってすぐに中美の会報誌セントラルの編集が始まった。
この度は本展特集号で32ページもある。受賞者の皆さんの作品評とコメント、しかもそれに顔写真がつくという特別号でいつも神経を使います。コメントに別人の写真が載ったら大変ですから。しかも夫のパソコンがイマイチ言うことを聞かない。新しい中古なのに(笑)。何たって最新のIllustratorを入れたにもかかわらず何だかどうもうまくいかない(スゴすぎて使い切れないのか)。しかもしかも夫のパソコンで作ったIllustratorの書類が私のMacで読めない(何たってバージョンがCS3。もう誰も使ってないかも)。勿論せっかく最新版を入れたので私のMacにも入れようと思った。しかし、どうも使っているMacのメモリが不足しているらしい???私の愛機は今やどこにも売ってない正方形のお弁当型Mac miniなのよ。

そんなこんなでもおアナログ度なら誰にも負けないチームYOSHIOKAは、さんざん苦労して無事、かどうかは分からないけど入校しました。
そしてその間ほっといた仕事で久々に描きましたよ。イラスト。



Mac miniは役立たずと言いながら、私みたいなアナログ度だとこれで充分!十分です!!(負け惜しみこれでいいのだ〜)
こんだけ出来ればそれでいいのよ。


そんな中教室の皆さんはカレンダーの制作。



カワイイ。


そして来年の干支を切る。


なかなかいいでしょ?

今年のカレンダーは残り1枚。
お散歩ロードのイチョウもそれは見事に黄金色。



……これ、ちょっと前です。
今はすっかり丸坊主。今年の冬はいつもより早いかな。      







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