小さな美術館’s blog

埼玉県日高市清流にある油彩画と切り絵のギャラリー「小さな美術館」の日常を記録してみました。

8月の小さなs美術館 2

2013-08-29 11:51:32 | 小さな美術館の日常
8月の小さな美術館、その2です。
小さな美術館の油彩画、切絵教室の皆さんは公募展にも出品しています。方針として、できるだけ外の展覧会に出品する事を奨励しておりますので、中美展(於・東京都美術館)や剪画展(於・O美術館 東京大崎)への出品者も結構増えてきました。

8月25日、中美展出品者の皆さんが集まって下見会が中美埼玉支部主催で開催されました。下見会は制作途中の作品を持ち寄っての研究会です。中美展審査委員を務める小さな美術館の吉岡がそれぞれにアドバイスをし、参加者で意見を交換しながら今後の作品作りを進めるという訳です。
今回初めて中美展に出品する油彩画教室黒沢さん、切絵教室藤田さん高山さんも参加して充実したものになりました。

まずは下見会会場に持ち込まれた作品を壁に立てかけていきます。左側150号の作品は油彩画教室鈴木君の大作。昨年は会友賞を受賞していますので、今年もなかなか力が入っています。


左側黄色の絵(80号)は油彩画教室羽田さんの作品。8号のエスキースをもとに大作を構成しました。羽田さんは今年80歳になられます。なんて若々しい作品なんでしょう。


同じく油彩画教室吉成さんの作品。15号の作品を3枚繋いでトマトを描きました。中美埼玉支部展では優秀賞を受賞、本展での健闘を期待します!


そして初出品、藤田さんの作品。藤田さんは剪画展で新人賞を受賞していますが中美展は初挑戦。30号のパネルを3枚繋いだ切絵としては大作です!


こんな風に1点ずつみんなで見ていきます。


こちらは100号を2枚繋いだ大作です。


真ん中のひまわりの絵は初出品油彩画教室黒沢さんの作品。なかなかすてきなひまわりでしたよ。


そして切絵教室南八重さんの作品。今回は桜島。変形120号での出品。完成が楽しみですね。


今回一番の大作、須田さんの作品。200号です。様々なチェックが入ったので、東京都美術館に展示される時はどんな風に仕上がっているでしょうか。楽しみですね。




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8月の小さな美術館 1

2013-08-29 10:30:17 | 小さな美術館の日常
さて、あっという間に8月も最終日が近づいてきました。
この夏は、本当に暑かった。小さな美術館も暑さの中、いろいろと行事をこなしました。8月の小さな美術館、こんな感じの奮闘記。

まずは7月27日、8月3日、8月18日と地元デパートまるひろ主催の夏休みお楽しみ教室に切絵体験教室として参加。東松山、上尾、東飯能の各店舗で子供たちから年配の方までが対象でした。デパートでのワークショップは初めての事で、教室の長谷川さん、南八重さんにお手伝いいただき無事終了。残念ながらこちらの会場写真はありません。ご報告まで。

それから恒例ひ・まわり探検隊。日高市教育委員会主催・小学生対象の夏休み行事です。
昨年に続きアシスタントにMAYちゃんが参加してくれて、同じく教室の南八重さん、鈴木さん、MAYちゃんのママ坂本さん、前年と同じメンバーで対応しました。

ここ、こうすればうまくいくよ。堂々たる指導ぶり。MAIちゃんは立派ななアシスタント


MAIちゃんのママ、坂本さん。いつもお手伝いありがとうございます。


何てったって40名一気にというひ・まわり初めての大人数。10名づつの島を一人で受け持つ。息付く暇もありませんでした。


優しい指導が持ち味の鈴木さん。最近高齢者対象のワークショップを主催されたそうです。


それから、市内の大学生KANAZAWA君のドキュメンタリー制作に小さな美術館吉岡が協力することになり、お互いのスケジュールを調整しながら数回の打ち合わせを経て撮影が入りました。テーマは「ある男」。…この男で大丈夫でしょうか?

この日はインタビュー中心の取材。


勿論、撮影も入ります。KANAZAWA君にはアシスタントがいないので、すべて一人でこなします。散歩シーンの撮影は重たいカメラを担ぎ汗びっしょりになって走り回りました。本当にお疲れさまでしたね。

KANAZAWA君が映画監督としてデビューする日を、待ってますわよ。私たち!




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Senga Nouveau を見る

2013-08-01 11:34:25 | 各種展覧会
7月は様々な行事と仕事が重なり、なかなか時間が取れなかかったので最終日にやっとおうかがいすることができました。この展覧会を企画した小野寺さんはご自身も作家で金町にある「剪画アート&スペース」http://www.sengaart.com というギャラリーを主催しています。
切絵というと固定的なイメージでモノトーンの作品を想像してしまう方が多いと思いますが、紙、あるいは何かを切って作品を作るとこんなにすてきで面白くてすごいことができる!表現の可能性を広げる、とても刺激的な展覧会でした。
この度、私、カメラを忘れました(泣)。会場も壁にキャンバスを貼ったシンプルな作りで、作品をとても大事に思って下さるオーナーの心遣いが感じられる設計でした。以下、パンフレットの写真の掲載を許可していただきましたので、そちらからの転載です。

展覧会のタイトル。



光があることを計算した作品。実際の展示も中にほのかな灯りがともされ、切り抜かれたフォルムがとてもきれいでした。
菅谷順啓さん(左上) 結城公子さん(右上)、Sabさん(右下2枚) 



切絵をやっている方達の問題の一つに、定着のあと作品が浮いてしまうということがあります。浮いてしまった…しかし、それを逆手に浮かせることを手法にしてしまった。浮かせることによって作品を立体的に見せる。面白いですね。まさに「切ることの可能性を広げる」ですね。紫龍さんの作品。



とても繊細で美しい作品でした。南舘千晶さん(右上)色彩はご自分で染められたと聞きました。
そしてアクリルフレームに挟んだとても透明感のある作品。これは、やはり会場で見ないと(下左右)。滝田佳美さんの作品。



実はこの作品にもう1度会いたかった。吉田健嗣さんの作品。切絵の固定観念を覆し、しかも美しい。初めて上野のギャラリーで拝見した時の衝撃は忘れられません。再会できて、嬉しかった。



そしてマーブルプリントとのコラボ。和紙を主体に使っている私にとってはとても新鮮な感じです。マーブルプリントは、これまた説明に結構な文字数を擁する特殊な印刷技術だそうな。左上鈴木秀明さん。左下神田いずみさん。右下の作品は、キャンバスに作品を定着しています。南舘千晶さんの作品。額も油彩作品に使われることもあるちょっと変わった額でした。こちらも実際に見ないと。カメラ忘れてごめんなさい。



そして小野寺マヤノさんの作品。コラージュの技法で制作されたそうです。ここまでくると、剪画とか切絵というジャンルをはみ出し、アートとして勝負できちゃう。こういう垣根を取り払った制作のスタンス、私も目指すところです。



という訳で、カメラを忘れたことを除けば、本当に来てよかった!!こちかめの銅像にも会えてよかった(笑)な1日でした。
小野寺さん、ありがとうございました。

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