着物が着たかった

子供の頃から歌手の島倉千代子さんに憧れ、高校を卒業する時に和裁の専門学校に行かせてもらえなかったことを今でも恨んでいる。
その後、何とか着付け教室に行くもうっかり大手の教室に行き、いきなり手結びは教えてもらえず、道具をあれこれ買わされ3か月でやめたので着れない。
実は着物は着たかったのだ。
着てお出かけをしたかったのだ。
それも自分で塗った着物と帯でお出かけをしたかったのだ。
手持ちの着物はどれも嫁入り前に作った着物です。
騙したように31年で10㎏太ったら無理でした。
それでも一昨年一目ぼれした西陣の袋帯を買い、その後、何とか一枚自分の着物で一番シミの出来た小紋の着物を解き洗い張りして染め直し、仕立て直しをしました。
その時呉服屋でもう1本帯も買い小物もそろえたのに着れません。
着付けが出来ない。
その前に母がうるさいのです。
絶対に何時か着物でお出かけを望んでいます。
それもきちんと着付けを覚えて自分で着つけてお出かけを望んでいます。
どうも母が生きているうちは無理なようです。
母の着物も今の私の体形にはぴったりのようですが、娘の私に譲る気持ちはないようです。
ほぼ4年前に知った浪曲の師匠が毎回素敵にきれいに着物を着こなしておられます。
もちろん浪曲師なので袴も履きます。
着物も帯も小物もセンスが良いので憧れますね。
私の希望は白足袋でね。
柄物やレースの足袋は嫌なんです。
草履でね。
一度でいいから自分で着つけて着物でお出かけがしたいのです。
記念写真も撮りたいのです。