羽振りのいい時は父は良く外食に連れていってくれた。
中華なら銀座アスターや留園だった。洋食はその頃あったコックドールと言う今で言うファミレスのような店にも行った。
生まれて初めて子牛のカツレツなるものを食べた。
その他にデパートのお好み食堂やレストラン街にも行った。
渋谷には万葉会館なるものがあって、建物全体が飲食店のビルだった。
中野のブロードウェイの横の道を行ったところにあった中華の店で食べたかた焼きそばは絶品だった。
回転寿司の無い時代で、寿司は寿司屋のカウンターだった。
良く行く寿司屋が一年中おでんを扱っていた。
父は良くしたもので、私と弟にはおでんを先に食べさせてから寿司だった。
それもカウンターの前に貼られている木札の右から注文しなければならなかった。
右側から安いネタなのだ。
私と弟はいつまでたっても高級なネタにはありつけない。
父の作戦です。
おでんを3つほど食べたらお寿司です。
安いネタばかりで子供の私と弟はお腹いっぱいになる。
ラーメン屋も良く行きました。
東京にも札幌ラーメンの店が出来た頃だと思われます。
ラーメンエイトと言う店やサッポロやなる店は美味しいので良く行きました。
近所のビルの地下にあった豚カツ屋も行きました。
お店の奥さんが歌手の菊池彰子さんに良く似た奥さんでした。
知らなかったのはしゃぶしゃぶです。
ある時母が私たちに夕食を食べさせたあとに、近所のお金持ちの奥さんとしゃぶしゃぶの店に行くと!
そもそもしゃぶしゃぶ事態を知りません。
その後しゃぶしゃぶが牛肉で高級料理だとわかって母に怒ったことがありました。
浅草に行ったら聚楽は定番でお子さまランチを頼みます。
それも小学4年生までで、その後はお子さまランチは恥ずかしいので食べなくなりました。
日頃働きながら家事をする母への労りなのか?
外食が好きなのか?
良く日曜日は外食でしたね。
店屋物を取ると言うことはほぼ無くて、店に食べに行く。
蕎麦は蕎麦屋に行く。
私は蕎麦屋ではカーレーうどんとおかめうどんが好きでした。
結婚したら旦那は蕎麦派です。
私もいつしかうどんより蕎麦になりました。
手打ちそばの美味しい店はいいですね。
揚げたての天ぷらは格別です。
しかしどんなに外食しても最近は自宅で自分が手作りする食事には敵いませんね。
最近は母の味も再現しています。
昨日はコロッケを作りました。
このコロッケがめちゃくちゃ美味しくて、その前に肉巻きおにぎりを5個も食べた主人なのにペロッと一つ食べちゃいました。
やはり自宅で手作りは安全安心添加物を使っていません。
1から作る。
短時間で作る。
きちんと作る。
なぜ短時間か?
長時間キッチンで立ち仕事は腰痛持ちの私には堪えるのです。
正しい知識と調理法を身につければ応用も出来ます。
揚げ物も揚げたては格別ですね。
冷凍食品をほぼ使わなくなりました。
嫌なんですよ。
冷凍食品のコロッケや揚げ物はね。
パスタも市販の袋入りのソースは買わなくなりました。
手作りに勝るものはありませんね。
毎回違ういなり寿司です。
頑張っても母の味にはなりませんね。
あれこれ工夫はするんですよ。
砂糖を三温糖に変えたりもしました。
でも母の味にはなりませんね。
スーパーの出来ているおかずはめったに買いません。
やはり自分で手作りは一番美味しいですね。
食卓に並ぶ冷凍食品の数々や買ってきたおかずばかりでは嫌なんですよ。
圧力鍋を上手に使い、オーブンレンジも上手に使えば時短で美味しく作れますね。
出来ないのは塩分控えめや糖尿病食は難しいですね。
作った中からチョイスして食べてもらう。
朝はオムレツですね。
子供の頃に母が良く作ってくれた豚の挽き肉と玉ねぎのみじん切りを炒めてそれを卵でくるんだオムレツです。
ケチャップ掛けてごちそうでしたね。
そうそうオムレツも母の味でした。