168日の工期内で十分到達できると判断した今回の推進工法でしたが、
掘進機が発注設計書及び地質自主調査では想定外の土質に遭遇した。
立坑設備設置等の準備に約1箇月を経て、昨年11月下旬より初期掘進、
しかし出発と同時に坑口止水ゴム破損があり、掘進機を引き抜き再発進。
次に15.0m付近でφ150mm礫層に遭遇し、チャンバーや排泥管内の閉塞。
礫取箱等を設置して70.0m付近まで凌ぐも、遂に面盤スリット部閉塞の後、
遂に切羽前面に巨礫を抱え込み、掘進機の方向修正不能となり掘進停止。
その後礫層の確認の為、再度ボーリング調査を経て、発注者と対策を協議。
掘進機切羽前部にケーシング立坑3連を築造し、礫を除去後再掘進を図る。
再掘進後も礫の有無は確認できていたが、礫層の減少をデータで確信の上、
切羽スリットよりの取り込みを排泥管や礫取り箱で手作業で除去しつつ掘進。
全長197.4m内180.0m程が当初設計外の土質により、工事は困難を極め、
当初予定より約70日遅れで、到達立坑坑口に本日無事掘進完了となった。