猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

プレッジ

2019-01-15 20:51:11 | 日記
2001年のアメリカ映画「プレッジ」。

その日、定年退職を迎えた刑事ジェリー(ジャック・ニコルソン)は、仲間が開いて
くれたパーティーで楽しい時間を過ごしていた。が、そこへ少女強姦殺人事件の報
が。ジェリーは、少女の母親に懇願され、犯人の逮捕を約束する。退職までに残さ
れた時間はわずか6時間。しかし、目撃証言によって容疑者が連行され、自白も引
き出し、何とか逮捕に漕ぎ着けた。その後、容疑者は拘置所内で自殺を遂げるが事
件は一応の決着を見たかに思われた。しかしジェリーには何か腑に落ちないものが
あった。やがて、真犯人が別にいると確信したジェリーは、退職後も1人独自の捜
査を続ける。

ショーン・ペン監督のサスペンス・ミステリー。定年退職を迎えた刑事ジェリー。
その日に残忍な少女強姦殺人事件が起きる。目撃証言からすぐに容疑者が連行され
るが、男には知的障害があり、ジェリーは自白も刑事によって誘導されていると感
じる。やがて容疑者は刑事の拳銃を奪って自殺。事件は一応決着したと思われたが、
気になったジェリーは退職後も捜査を続ける。その中で被害者と同じ年頃の娘を持
つ母親と親しくなり、3人で家族のように暮らし始める。
別の真犯人の存在を確信するジェリーだが、それは妄想なのか?と観ていて感じさ
せられる。怪しい男も登場し、わからなくなるが、妄想ではなかったということを
観ている方も確信する。しかしある事情でジェリーが捕まえることはできなくなる。
おもしろい映画なのだが、このラストが残念な気がする。これによってジェリーは
昔の刑事仲間からも妄想にとりつかれていると思われ、恋人からも愛想を尽かされ
てしまう。
ジェリーの推理は当たっていたのに、ジェリーがとてもかわいそうなのである。ど
うしてショーン・ペンはこういうラストにしたのだろう。悪が必ずしも正当に裁か
れるとは限らない、ということを言いたかったのだろうか。それにしてもジェリー
にとっては悲惨なラストである。ジェリーが1人捜査をし、真犯人を推理していく
過程はとてもおもしろい。それだけにラストが消化不良で、納得できない人もいる
だろう。そういう映画だと言われればそうなのだが、私は残念。プレッジとは固い
約束、誓約といった意味である。




映画評論・レビューランキング

人気ブログランキング

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 神々のたそがれ | トップ | 猟人日記 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (marie)
2019-01-16 05:19:31
前に観ましたが、ほとんど記憶が残らなかった。。
多分ラスト?で女の子を囮にしていたシーンがあったような。。
バッドエンドが好きな私ですが、あまり印象に残ってない映画ですっ(^^;)
返信する
Unknown (杏子)
2019-01-16 13:21:16
>marieさん
コメントありがとうございます。はい、恋人の娘を囮にしていました。
私もバッドエンド好きですが、この映画消化不良だったためあまり印象に残らなかったのかもしれませんね~。
返信する

コメントを投稿