猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ゴールデンスランバー(韓国映画)

2022-06-11 22:23:00 | 日記
2018年の韓国映画「ゴールデンスランバー」。

人気アイドル歌手を強盗から救い出し、一躍国民的ヒーローとなった優しく
誠実な宅配ドライバーのキム・ゴヌ(カン・ドンウォン)。ある日、久しく会
っていなかった友人ムヨル(ユン・ゲサン)から突然連絡が来る。再会の喜び
も束の間、目の前で次期大統領最有力候補者が爆弾テロにより暗殺されてし
まう。動揺するゴヌに向かってムヨルは、「お前を暗殺犯に仕立てるのが組
織の狙いだ。誰も信じるな、生きろ!」と警告して自爆。大統領直属の機関
である国家情報院はゴヌを暗殺犯と断定し、メディアでも大きく取り上げら
れる。ゴヌは、訳もわからぬまま追われる身となる。

伊坂幸太郎氏の小説の映画化。日本でも2010年に映画化されているが、私
は日本版は観ていないし原作も未読。宅配ドライバーのゴヌは、配達の途中
たまたまやってきた駐車場で、人気アイドルが強盗に襲われているのを目撃
し、犯人を撃退する。その勇敢な行動で表彰され、テレビでも報道され、「
模範市民」として一躍有名になる。配達に行く先々でサインや写真を求めら
れる程の人気ぶりだ。
ある日旧友のムヨルから連絡があり、再会を喜ぶが、ムヨルは何か悩んでい
る様子。ゴヌは荷物を持って「この荷物を届けたら話を聞くから待っていて
」と言うが、大通りで次期大統領最有力候補が乗った車が爆破され、暗殺さ
れてしまう。驚くゴヌに、「お前が大統領候補を暗殺して自爆する。それが
組織の筋書きだ。その荷物は数分後に爆発する」と言う。何のことかわから
ず動揺するゴヌからムヨルは荷物を奪い、携帯電話の番号が書かれた紙を渡
す。そしてゴヌに「誰も信じるな!生きろ!」と言い残すと車を走らせ、爆
死してしまう。そしてゴヌは訳もわからないまま暗殺犯として追われるよう
になる。
サスペンス、アクション、コメディ、青春ドラマと色んな要素があって、お
もしろかった。ノンストップ逃走劇という感じでハラハラした。ゴヌは「模
範市民」から一転して暗殺犯として手配され、国民は驚く。ムヨルの葬儀に
やって来た高校の同級生たちはゴヌが殺人犯だなんて信じられない。ゴヌの
父親のところにもマスコミが押し寄せるが、父親は息子は犯人じゃないと言
ってマスコミを追い払う。善良で真面目な青年がある日突然殺人犯にされて
しまったのだ。ゴヌは逃げる途中で同級生たちや謎の男に助けられるが、や
がて事件の裏に国家権力が潜んでいることを知る。
国家情報院の殺し屋たちや警察に追われて、逃げ通している普通の青年とい
う設定はちょっと無理がある感じだが、原作がそうなのだろう。ゴヌの脚力
や運動量はすごい。ハリウッド映画に負けないくらいのアクションやテンポ
の良さで、一気に観られる。とにかくスピーディーでスリリング。下水道に
追い詰められ、「国家のためなら死んでやるさ。ところで皆さん水泳は得意
ですか?」と言うシーンは、その後の展開が迫力満点でおもしろかった。ガ
ールフレンドにまで裏切られるのは気の毒だったけど(しかも彼女強い)、ラ
ストシーンは感動的だった。


ずっと前から欲しかった本を買いました。Amazonの中古です。本より送料
の方が高いという(笑)。ドイツでベストセラーになったサイコ・ミステリー
です。私は海外ミステリー小説が大好きです


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Mr.ブルックス ~完璧なる殺... | トップ | 冬薔薇(ふゆそうび) »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
クロネコヤマトさんが事件に巻き込まれるみたいな・・・(*^-^*) (ウラジーミル・アスポン)
2022-06-12 11:32:07
何か漫画チックですね。
宅配はいろんな所に行く為、偶然、誰かを助ける事はありえます。
その誰かがアイドルでも不思議に思いません。
助けた相手が有名人なので、主人公も有名になるんですね。
ここまでは現実の世の中にもありそうな感じのストーリー。

そこから先がぶっ飛んだストーリーですね。
友人ムヨルに会いに行き、
大統領有力候補が爆弾テロ犯に暗殺されて、
暗殺犯に宅配ドライバーが仕立てられるのが、ぶっ飛んだスジですね。
急に漫画チックです。


宅配員として預かっていた荷物が爆発するとはビックリ…!!
友人ムヨルは、宅配員ゴヌから…爆弾がしかけられている荷物を奪って
車を走らせ爆死しますね。
自らの身を犠牲にして、ゴヌを救ってくれた事になりますね。
代りに爆死しなくても、荷物を遠くに投げるでは、ダメだったのでしょうか…(-ω-;)ウーン


荷物に爆弾仕込む方法で人を殺す場合は、宅配員よりも
荷物の受け取り人であるお客を狙う方が自然ですね。

時間指定の荷物なら、受け取った時期を見極めて、起爆させやすいですから…
配達完了通知などから、受け取っている事を確認できます。

宅配の荷物に爆弾仕込んでも
その宅配所の誰が担当するか、そこまで
普通は分からないから、現実的ではありません。
荷物の送り先の人間に殺しをしかける方が自然ですね。

クロネコヤマトの人がいきなり大統領候補暗殺犯&ムヨル殺人犯に
されてしまうような感じで、何ともミスマッチな
感じが面白そうですね。

CIA要員とかヤクザとかそういう立場でなく、
普通の宅配員がそこまでの事件にかかわるのは現実的では無いけど、
面白くはありますね。

ずっと前から欲しい本をAmazonで購入されたんですね。
確かに本より送料の方が高い事はありますね。
「治療島」の表紙絵は、縫いぐるみで顔を隠す子供が不気味ですね。
縫いぐるみが青いのも病的な印象で、ぞわぞわしますね。
何か不思議な話でしょうね。
返信する
Unknown (杏子)
2022-06-12 18:57:56
>ウラジーミル・アスポンさん
コメントありがとうございます。そうですね、原作は小説ですが漫画みたいだと思いました。
国家権力によって普通の市民が殺人犯に仕立て上げられるなんて、現実的ではないです。
警察の誤認逮捕による冤罪、というのとは違いますしね。
舞台は欧米ぽくて、日本でそんなこと有り得るのかな、という感じです。

ゴヌとムヨルがいたのは大通りだったので、荷物を適当に投げたら、
たくさんいる車や人を巻き込んでしまうので、ムヨルは自分を犠牲にしたんだと思います。

非現実的な物語ではありましたが、おもしろかったです。
ゴヌの立場を考えると気の毒でたまらないですね。
何も悪いことをしていないのに追われて、命を狙われるのですから。

本はまだ読んでいませんがおもしろそうです。
あらすじを読むと興味深いし、映画化して欲しいです(^o^)
返信する
Unknown (miso)
2022-06-13 09:37:37
この作品、堺雅人主演の日本版観ましたが、かなり原作に忠実に作られていて面白かったことを覚えています。
韓国版も面白いんですね。
ちょっと見てみたくなりました。
返信する
Unknown (杏子)
2022-06-13 15:09:17
>misoさん
コメントありがとうございます。原作を読んでいないので、韓国版が
原作に忠実に作られているのかはわからないのですが。
私はカン・ドンウォンの大ファンなので、あえてこちらを観ました(^^ゞ
返信する

コメントを投稿