猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密

2015-02-13 03:18:44 | 日記
アメリカ映画「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」を観にいった。
イギリス・オックスフォードで美術修復家の老女が殺され、ゴヤの幻の名画が盗まれる。うさんくさい
美術商のチャーリー・モルデカイ(ジョニー・デップ)は、英国諜報機関の警部補であり友人のマート
ランド(ユアン・マクレガー)にその捜索を依頼される。やがて、国際テロリストにロシアンマフィア、
香港マフィアにアメリカの大富豪を交えた争奪戦に巻き込まれたモルデカイと用心棒のジョック
(ポール・ベタニ―)は、イギリス、ロシア、アメリカと舞台を移しながら数々の危機にさらされること
になる。

アクション・アドベンチャー・コメディといった感じで、とてもおもしろかった。とにかくチャーリーのキャ
ラクターがいい。破産寸前の貴族で、いんちきくさい美術商で、ナルシストで皮肉屋。悪いヤツとも
取れるチャーリーがチャーミングで愛すべきキャラに見えるのは、ジョニー・デップの演技力による
ものだろう。そして、他の登場人物も皆とてもいい。チャーリーの最愛の妻ジョアンナ(グウィネス・
パルトロー)はヒゲアレルギーで、夫が生やしたちょびヒゲを受け入れられない。チャーリーの友人で
警部補のマートランドは、オックスフォード大学時代からジョアンナを好きだったが、チャーリーに
奪われてしまい、ずっとライバル意識を持っている。そして最高なのがチャーリーの用心棒のジョック。
主人にものすごく忠誠心を持っており、強くて不死身、そして性欲もすごい。チャーリーは何度もジョ
ックに命を助けられており、2人の間には強い絆がある。このジョックの不死身さと性欲の強さには
笑わせられた。
セリフが多い映画で、そのセリフの掛け合いがしゃれていておもしろかった。また、チャーリーが
ロサンゼルスのホテルに宿泊した時、「ここがロスか。下品な街だ」他、たくさんアメリカへの皮肉を
口にするのだが、本当にイギリス人はアメリカに対してああいう感情を持っているのだろうか?と
思い、またそれもユーモラスだった。(この映画はイギリスの小説を原作としている)
イギリスやアメリカやロシアを飛び回りながらの、ゴヤの名画の争奪戦はとても痛快で、ミステリーの
要素もあり、なおかつチャーリーの破産は免れるのか、ジョアンナのヒゲアレルギーは治るのか、
などといったくだらない笑いもあり。おもしろい映画だった。



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