猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

告白、あるいは完璧な弁護

2024-03-13 21:46:23 | 日記
2022年の韓国映画「告白、あるいは完璧な弁護」。

IT企業の社長ユ・ミンホ(ソ・ジソブ)の不倫相手であるキム・
セヒ(ナナ)が、ホテルの密室で不審死を遂げる。彼女の殺害容疑
をかけられたミンホは身の潔白を証明するため、敏腕弁護士のヤ
ン・シネ(キム・ユンジン)を雇って事件の真相解明に乗り出す。
ミンホは事件の数日前に起きた交通事故がセヒ殺害に関わってい
るかもしれないと告白し、事件の再検証が始まる。そんな時、突
然現れた目撃者、ハン・ヨンソク(チェ・グァンイル)の存在によ
って事態は思わぬ方向へと転がっていく。

ミステリー・サスペンス。主人公であるユ・ミンホの供述が2転
3転し、予測がつかないスリリングな物語で、とてもおもしろか
った。IT企業の社長であるミンホの不倫相手、セヒがホテルの
密室で殺害され、遺体の上には紙幣がばらまかれていた。そばに
いたミンホが逮捕されるが、彼は何者かに鏡に頭をぶつけられ、
気を失っていたと言う。ミンホは敏腕弁護士として名高いヤン・
シネを雇って事件の真相を探り始める。
一時釈放されたミンホはマスコミを避けるために郊外の別荘へ行
き、そこへヤン・シネが現れる。話を聞いて弁護を担当するか決
めると言って、シネは事件について再びミンホに供述させる。ミ
ンホは不倫相手のセヒに「関係をバラされたくなかったらお金を
用意しろ」と脅され、先にホテルに着いていたセヒの元を訪ねる
と、セヒも同様の脅しを受けていたと言う。待っても誰も訪れず、
パトカーの音が聞こえてきたため2人は逃げようとするが、ミン
ホは突然何者かに鏡に叩きつけられ、気絶した、ということをシ
ネに話す。
ミンホは自分は殺していないと言うが、シネの携帯が鳴り、目撃
者が現れたという検察からの情報が入る。しかしホテルでの事件
に目撃者はいない。ミンホは何の目撃者なのかわからない。する
とシネは1枚のポスターをミンホに見せる。それは行方不明にな
った息子を捜しているというポスターだった。それを見てハッと
したミンホは、ある交通事故について話し出す。ミンホの話はミ
ンホが主体になっていたりセヒが主体になっていたりと、ころこ
ろと変わる。観ている方はそれを映像で観ているので、どちらが
本当の話なのかわからない。
あの時鹿が飛び出してこなければ、誰も死なずに済んだのだ。ミ
ンホとセヒは嘘をつくことを選んだために、悪循環が起きてしま
った。終盤のどんでん返しは秀逸。私は全然予想していなかった。
変だな?と思うところはあったが、まさかそういう真相だとは思
わなかった。でもネットのレビューには「すぐに真相がわかった
」と書いていた人もいたので、私は勘が鈍いのかもしれない。と
にかくよく練られた脚本が素晴らしく、殺人事件と交通事故の2
重構造になっているのがおもしろかった。弁護士役のキム・ユン
ジンがすごく顔が変わっていて驚いた。キム・ユンジンだとわか
らなかった。昔はもっときれいな人だった気がするのだが。



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コメント (2)
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