猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

世にも怪奇な物語

2012-12-06 02:10:13 | 日記
昔見たことのある映画、「世にも怪奇な物語」を見た。懐かしい~。
1967年のフランス・イタリア合作映画。
一応ホラーなんだろうけど、怖くない。不思議な話って感じ。
エドガー・アラン・ポー原作の小説を映画したもの。
3話のオムニバスになっていて、第1話、第2話、第3話をそれぞれロジェ・バディム、
ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニという大監督が作っている。
出演者も豪華。

□第1話 黒馬の哭く館(メッツェンゲルシュタイン)
莫大な財産を相続した伯爵家の令嬢フレデリック(ジェーン・フォンダ)は、わがままで高慢で
女王のように振る舞っていた。彼女に嫌われるのが怖くて、皆彼女の言いなりだった。
彼女はある日森で、男爵家のウイルヘルム(ピーター・フォンダ)と知り合う。ウイルヘルムは
馬と話ができると言われている程、馬を愛している男だった。
ウイルヘルムに魅かれた彼女は彼を誘うが、あっさりと断られてしまう。
プライドを傷つけられた彼女は、ウイルヘルムの馬小屋に放火する。馬がいなくなれば自分に
心を向けてくれるかもしれないと思ったのだ。だがウイルヘルムは愛馬とともに焼死してしまう。
その後からフレデリックの屋敷に黒馬が現れ、彼女は誘われるようにその馬に乗り、四六時中
馬を乗り回すようになってしまう。そして家の中でも、不思議なことが起きていた。

□第2話 影を殺した男(ウイリアム・ウイルソン)
ウイリアム(アラン・ドロン)は子供の時から、残忍で冷酷で狡猾なサディストだった。
寄宿学校に通っていたが、いじめを楽しんでいた。ある日ウイリアムと同姓同名で顔もうりふたつの
少年が現れた。彼はウイリアムの悪行をことごとく妨害した。
大人になったウイリアムは軍隊に入る。ある日賭博場で美しい女性(ブリジット・バルドー)と
カードで賭けをして、いかさまを用いて勝つ。ウイリアムは女性の上半身を裸にし、背中をムチで
打った。が、そこにももう1人の自分が現れ、女性を助ける。
我慢ならなくなったウイリアムは、彼をナイフで刺し殺してしまう。

□第3話 悪魔の首飾り(トビー・ダミット)
落ち目のイギリス人俳優トビー(テレンス・スタンプ)は、報酬として新型のフェラーリを与えられる
約束で、イタリア映画に出演することになる。イタリアに行った彼は、なんだか訳のわからない
授賞式に参加させられる。同席者もおかしな人ばかり。酒を飲み続け、酔っ払った彼は、
フェラーリに乗って夜の町をドライブするのだが、いつまでたっても帰れない。

私は第2話が1番おもしろかった。トッペルゲンガーに長年悩まされるサディストの男を、アラン・
ドロンがほんとに憎々しく演じている。ラストもおもしろい。
第1話は特におもしろくもなんともないのだが、ジェーン・フォンダとピーター・フォンダの
姉弟共演が興味深い。もしやラブシーンが!?と思ったが、さすがにそれはなかった。
ジェーンの青い(緑なのかも?)瞳がきれいだった。
第3話はさっぱり意味がわからなかった。なんなんだこれは、という感じ。首飾りも出てこないし。
でもこれレビューを読むと、この話が1番いいと書いている人が意外に多いんだよね。
私には理解不能だったなあ。ただ、テレンス・スタンプが酔っ払って、次第に見ているものが
幻覚なのか現実なのかわからなくなっていく様子の演技はさすが、と思った。
この映画、カルト的な人気があるようだ。私も何故か好きだ。
世界的に有名な監督たちの作品であること、豪華な俳優陣を楽しめることだけでも、見る価値は
あると思う。みんな若いしね。


ジャンプを買ってしまった!ハンター×ハンターの特別読み切り(今週は前編)が載っていたからだ。
来年公開の映画につながる話らしい。「クラピカ追憶編」、クラピカ大好きな私は買わずにいられ
なかった。あークラピカかっこいいなあ~

コメント
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