ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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桜の花にだまされて

2006-06-04 01:59:45 | 舞台関係
6月3日。紀伊國屋サザンシアターにて、マウスプロモーション第4回公演『桜の花にだまされて』を観劇。
サザンシアターと言えば、昨年5月21,22日と扉座の『語り継ぐ者』を観に行った場所。なんだか懐かしい思い出がイッパイ(笑)
そんなことを思いつつ、会場15分前に劇場に着く。
。。。。んが、既に入場待ちの長蛇の列。で・・・・出遅れました
座席が全指定なのに、何故、長蛇の列か。。。理由は多分、グッズ販売でしょうな。今回はストーリーが『選挙』って事で、各回個数限定で、数人の役者さんのサイン入り必勝達磨がありましたし(笑)
結局、達磨は購入出来ませんでしたぁ~

ではでは、本日(6月4日)千秋楽を迎える『桜の花にだまされて』
ネタバレ(かもしれない)感想、行ってみましょう!!GO!



マウスプロモーションは有名な声優さんのたくさんいらっしゃる所らしい。オイラでも知っている声優さんがチラホラ・・・・声優さんの舞台ってどんなだろう。そんな、興味深い舞台。
とにかく、どなたも上手い。聞き取れないセリフなんて誰1人いないし、スンバラシイ。
そして、大量人数のでる舞台なのに、まったく無駄な役がない。どの役にも各々の背景があり、主人公に絡んでいる。凄いな。

一幕はドタバタ。主人公、健一が補欠選挙に出馬を決めるあたりまで。
このままドタバタで終わるのかと思ったけれど、さすがそこでは終わらない。ニ幕では素晴らしい人間関係が滲み出て来た。選挙結果が出て、物語は終わるのである。

ココからは役者さん別感想。敬称略でGO

■岸祐二 ◆安住健一
レミ以外の、初めてのきっしーでする。セリフの声はやはり歌声とは少し違いますね。でも、やはり素敵♪アンジョの時にはなかった、クシャッと笑う顔、クシャッと困った顔。いろんな表情を見せてくれるのも、美味しい芝居だったなぁ。
初めのフレンチ開店直前、出馬強引押切られシーンでは、しっかりと見れなかったんですがね、C翼シューズ履いてませんでしたか???2列だからと双眼鏡を持って行かなかったのは失敗でした。未確認だけど、たぶん・・・ちなみにオイラは源三さんが好きだったんですが、何か?
所々で見せるジェントルマン健一が素敵でしたね。例えば、杏子さんが椅子に座る時にはちゃんと椅子を引いてあげるとか。そんなトコ。世の中の旦那様も奥様にそっと椅子を引いてあげちゃったりなんかしたら、喜ばれるかもよん♪
ジャージも似合うし、スーツも似合うんだね。きっしー。
一番ずっしり来た言葉が、「自分勝手に生きようとする人生の中で、例外がある。(中略)大切な人の顔をもう一度胸に思い起こそう。」である。
いろいろ最近思う所を突かれた気がして、ハッとした。そして、ボロボロ泣けちゃったよ。
ただね、周りが凄すぎるので、きっしーは主人公だったのに、そんなに目立ってなかった気がする
。。。盗み取れ!きっしー!!周りの兵どものセリフ回しや存在感を!!!ココで揉まれたら恐いモン無しになる気がする。。。

■定岡小百合 ◆小宮山千春
健一の叔母。
チャキチャキしたキャラで、ごっつイイ味を出してました。。。ってか、小百合さんって、こんな方だったんだーーーってのが大きい。いろんな所でお見掛けする声優さんで、結構好きだったんだよね。落ち着いた感じの声とか~♪
今回の役も、なかなか情の深いいい役でしたの。衣装も地味なんだけど、各々になんかあってる色合いって感じで。ヅカ張り衣装の時は、ちょっと水さんに似てるかも☆とか思いつつ見てましたさ。
なぜか、千春さんが「おばちゃん」と呼ばれるとオイラがグサッと来た。おばちゃんって呼ばんといてぇ~~~って気分。

■近藤玲子・大川透 ◆足立茂・達郎
足立夫婦。(しかし、茂って名前を見ると佐之助の子供を思い出すな。←って、なんで新撰組なんだよっ)
好き好き好き~~~~!!!うっきぃ!玲子さんキャラ大好き!声も好きだった!!小粒の山椒はピリリと利くのです
終演後、ロビーにいらっしゃったので、「楽しかったです!お猿可愛かったです!!」と声をかけてしまっただよ
大川さんのお名前も何度も見かけた事がある様な気がする・・・ワンコ似合ってましたよ(苦笑)

■谷育子 ◆安住さくら
健一の祖母。ある意味タイトルロールじゃん!
着物の色がステキでしたね。最初は上品な藤色。次に淡い桜色。最後は新緑の緑に黒の羽織。
正座で座っていらっしゃる後ろ姿がスッゴク美しいの。オイラもあんな綺麗な姿勢を保ちたいと思ったね。
選挙に命を掛け、応援すると落選するってジンクス。。。これって、実は他人のみじゃないかな。身内には利かないジンクス。だって、連れ合いの選挙の時にはおじいちゃん当選した訳だし、今回の選挙だって、投票は大野にしたかもしれないが、心からの応援は健一に向けられてた訳だし。。。なんて思いつつ見てました。
バーチャマの選挙演説の時に配られた飴が、TOP写真の相関図の所に2つ写ってます。でも、有権者に飴配るのは・・・賄賂にならね?大丈夫???
ちなみに、バーチャマの応援歌はキューティーハニーの替え歌でした。。。

■岡本茉莉・田畑ゆり・羽鳥靖子 ◆三ババ(←オイ;)
さくらバーチャマのお友達。
三ババ・・・さすがオババパワーで素晴らしいチームワークでした(笑)セリフのテンポと言い、お互いのキャラといい、間の取り方といい・・・軽快でしたねぇ♪脇のしまった芝居は見ていて心地よい。

■小形満・石田彰 ◆小宮山久雄・安住康二
千春おばちゃんの旦那と健一の弟。
気の弱い千春の旦那さん。完全に千春さんに尻に敷かれてますな。でも、なんか愛すべきキャラでした。存在感ばっちりだし
そして、健一の弟の男前康二。なにか企んでいるなぁ~って思ってたけど、まさか自分もシェフになりたかったとは・・・政治家になりたくないんだろうって所迄は読めましたがね、そこ迄は読めませんでした。
つうか、この兄弟(健一と康二)がシェフを目指さした動機がちょっと弱い気がしててね。解る気もするんだけど、もう少し何かが欲しかったなぁって気はする。

■加瀬康之 ◆尾崎正彦
健一の友達。
うーーーん^^;実はあまり印象が・・・主人公の健一の為に一生懸命動き回っているんだけど・・いかんせん、その健一でさえ、周りのパワーに押され気味だったんだもんなぁ。。。
ごめんね。

■寺杣昌紀・真殿光昭 ◆ヘンコな兄弟
いかにもなコウモリ男の兄ちゃんとトッポな弟。
兄ちゃんは大野陣営のブレーンだったはずなのに、最後にゃお約束通り健一陣営に寝返りますし。弟はトッポで買収されるし・・・しかし、何故にトッポ???トッポタワーを作ったり、ぽりぽり食べたり、トッポネタ充実してました♪

■大塚明夫・森田順平 ◆石場高志・宇野進吾
健一の友達・・・か?
大塚さん、かなり楽しみにしてたんですがね~。なんか、ヘンテコ役で(笑)
森田さんは・・・一幕はかなり中心的な動きだったのに、さくら陣営に行ってからは三ババパワーに押されてか、あまり記憶に残ってません^^;

■納谷六郎・中庸助 ◆津山十四郎・曽根勝次
納谷さんってこんなお方だったんだァ~~~っと、出て来ただけでホクホク(笑)でも、役柄的にはじーちゃんじーちゃんしてた(笑)
網元は・・・なんだか、人生いつまでも桜を咲かす事ができるよって気分にさせてくれた。そっと好きな人を支えたいってのが、イイじゃないッスか♪

■岡村明美・沢海陽子 ◆安住杏子・夏木愛子
健一の妻と学生時代の友達。対照的な雰囲気がヨカッタですね。もっと二人が話し合うシーンとか欲しかったなぁ。。。

■中村俊洋 ◆千原ひろみ
健一の友達。
・・・・あまりにもキョーレツなキャラで・・・ちょっと恐かった(笑)
でもね、結構好きキャラではある。この手の役って、突拍子もないくらいのインパクトがないと、いる意味ないもんね。そういう意味で、パンチが効いてました☆

他にも沢山沢山・・沢山・・・ご出演。書ききれない皆様、ごめんなさいです
これだけ沢山出演しているこの芝居。ドタバタの笑い満載(ちょっと吉本みたいな所もアル)の一幕。このまま終わっちゃっうのかな。。。とも思ったけれど、ニ幕、話が進むに従い、ドタバタで引かれた人間関係に、人情が少しづつ絡んで来るんだよね。で、それが真直ぐ主人公に向かっているの。各々が、各々の立場でできる限りの思いを紡いでいる。そこに気付いたら、なんか泣けて来ちゃってさ。泣く様なストーリー的美味しいセリフなんて殆どなかったのに、無性に涙が止まらんかった。あぁ、好きな人への想いってのは、これくらいさり気なく当たり前に捧げられているんだろうな、って思えたし、身近な心の動きで、それがすっと心に入って来た気もする。

M.O.P.とも扉ともまったく違うスパイスの芝居。鼠もいいな。
次回作品も観たいなって思わせてくれた。