ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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本日、二本立て

2006-05-07 01:51:25 | 舞台関係
GW。オイラの観劇予定は5月6日のみである。
でも、この1日はギュッと濃縮された一日。
何せ、『カラフルメリィでオハヨ』『マリーアントワネット』の二本立て・・・という、無茶をやってのけたからである。
IMPシアターで友達Tさんと『カラフルメリィ~』を。大阪松竹座で小中学校からの友達Nと『マリーちゃん』を。移動時間は30分。。。なんとか間に合って、全部観劇出来て感激♪(←オヤジギャグ過ぎで死語)

ではでは。今回はさらりと短かめでネタバレ感想行ってみよう~♪
これからご覧になられる方はお気を付けて下さいませ。



■カラフルメリィでオハヨ■
友人Tさんが観に行きたかった動機が、KERAさんの作であった事と、三上さんがご出演であった事と、松永さんのPRに寄るものと思われる。
オイラが観に行きたかった動機は、三上さんのご出演と、生の大倉さんの演技を体験出来る事と、松永さんのPRに寄るものである。
非常に、表面上面白い作品であった。笑いのポイントがあちこちに点在していて、無駄に面白すぎる。しかし、その根底のストーリーはどうであろう?
スッカラカンの笑いとは対極に、ストーリーはシビアであったと思う。

簡単なストーリーは、じいちゃん=みのすけの精神世界と現実世界とを描いたもの。(だと思う)
いわゆる認知症になったみのすけじいちゃんが、『みのすけ』という架空の孫を作り出し、また病院の仲間である丸星・杉田・岬・宝田・品川先輩を作り出す。この、みのすけと仲間達はある意味、じいちゃんの多面的な性格を表しているんだろうね。きっと。病院から逃げ出す大脱出を試みる。この大脱出劇と平行して、現実世界のじいちゃんがどんどん認知症に陥って行く様を孫・みのすけが見ている(家族達には見えない)。2つの世界が交錯し、じいちゃんの辿り着く死までを描いているのだ。

現実世界のじいちゃんの息子・義彦を大倉孝二さんが熱演。ごっつ素敵。『ダブカビ』をテレビで観て以来、ずっと生の舞台を観たいと望んでいたので、念願がかないましたね。
お顔はね、実は好みではないんですけど・・・(←オーイ;)でもでも、演技に引き込まれ過ぎ。ぐぐっと引き寄せる磁力を感じます。何がどういいのか解らないんだけれど、ともかく目が吸い寄せられる役者さんですね。今後もいろいろな役で観てみたい。・・・個人的に某ダンサーさんとイメージが被ってるんだけど~(苦笑)
三上さんは、精神世界でのみのすけの敵であるお医者さんの役。もちろん、現実世界でもじいちゃんの主治医なんですけどね。歌ってました(笑)微妙でしたけど、三上さんらしさが感じられて好感度更にアップ

個人的には、やり場のない思いが心に残った作品になった。我慢し切れなくって泣いた所もちらほら・・・。多分、去年までのオイラだったら泣かなかったと思う。でも、今の状況がオイラにやり場のない思いを心に残し、また、その思いが涙になった。(気がする。)いろんな感じ方ができる作品だと思う。その人その人の置かれた状況、育った環境、、、等等等。
あ、オープニングの映像の使い方、編集の仕方の、高インパクト&効果的な使い方は衝撃でした。


■マリーアントワネット■
思いの他、時間が延長していたマチネの『カラフルメリィ~』ソワレの『マリーちゃん』に間に合うか非常に心配(苦笑)マチネでご一緒だったTさんは、心配して大阪松竹座前まで一緒に走りながら送ってくれました。ありがとうね。
劇場前でNと落ち合い、いざ、18世紀のフランスへ。

この『マリーアントワネット』を観ようと思った切っ掛けは、
1. 演出がマキノさんだったから。
2. M.O.P.の面々と扉座の累央くんが出ていたから。
3. 衣装がステキだから。
以上の3点である。

さすがマキノさんの演出だけあって、泣きどころがシッカリ押さえられている。悔しいけれど、ごっつ泣いた。マリーちゃんの最後の表情なんて、泣き以外の何が必要でしょうかね。
この物語は、マリーちゃんの弁護士であったショヴォー・ラガルドの回想録となっている。ラガルドの回想のなかで、マリーちゃんの心の変化や成長が描かれている。
実在人物と架空の人物とがごっちゃになってて・・・ベルバラの影響がありますからね。Nにいちいち人物確認を致しましたさ(笑)Nは中世のヨーロッパ貴族のお話が大好きな人なので、人物確認に役立ちます(←オイ?)
個人的にレミ漬け直後の豪華絢爛の舞台だったので、気持が民衆寄りでしたが^^;時代は前後するけれど、民衆の決起の時、フランス国旗のたすきや花形のブローチを見た時には、アンジョの姿が目に浮かんで、違う意味で泣いたし(←あり得ない^^;)いろいろ考えちゃう舞台でもありましたね。

衣装は流石ですねぇ~。マリーちゃんの衣装は全部で10着はあったんじゃないだろうか・・・ともかく、溜息が出るほどステキでしたね。実はNの頑張りで、今回のお席は最前列。衣装の細部まで、カツラの細部まで、装飾品の細部まで見る事が出来ましたのよ。
マリーちゃんの衣装も素敵だったけれど、脇の方々の衣装も各々に素敵でしたね。特に女性の宮廷の衣装や化粧、装飾は楽しかったァ~

お目当ての役者さんは、主要キャストよりは脇を固めていた人達・・・
主要キャストでは、やはりルイ16世陛下を演じられた羽場さん、ポリニャック伯夫人の山下さん、ジャンヌ役の宮本さんが印象的。あと、マチネご一緒だったTさんからチェックする様メールで指示が来たボールマルシェ&トゥーラン役の花王さん。花王さんは個人的にはトゥーラン役の方が好き。ボールマルシェより人間味が出てて、イイ役だったと思うのだ。奥田さん事オクチン演じるブルトゥイユ男爵は、初めは嫌みな人かと思ったら・・・かなりカッコイイ役だった。嫌味じゃない役のオクチンさんもステキね。でも個人的には嫌味な役のオクチンさんが好き(爆)
あとね、よくよくキャストを確認していたら、ルイ15世陛下役が倉田秀人さんだった。どっかで聞いた声のハズだ(笑)その後も、民衆ウルスで大活躍。温厚な役しか観た事がなかったので、過激な民衆にドキドキしちゃいました(笑)
そして、オクチンさん以外のM.O.P.の面々は以下の通り。
●カッペイさん●
舞踏会の貴婦人の姿・・・付け母黒が似合ってました。デュ・バリー夫人やマリーちゃんより派手にならないように、シルバーグレーのドレスでした。その後、民衆ララ。威勢のいい、美人さんでした~♪
●真弓さん●
カッペイさん同様、舞踏会の貴婦人と民衆サンドリヨン。舞踏会のドレスは、カッペイさんのとは少し色合いが違うけれど、やはりシルバーグレイのドレス。小花がついていた気がする。噂好きの宮廷人らしい微笑み方が印象的。民衆の時は、よく通る声で吠えてましたね。
●トモキュウ●
宮廷の侍従だったり、衛兵だったり、革命政府の役人だったり・・・結構ちゃんと解るので、舞台上で捜すの楽しい♪
●神農くん●
エエ声は健在です(笑)
貴族に市民、革命政府の兵士だったり・・・個人的には最後の黒制服が好きだなぁ~

扉座の累央くんも沢山出てましたね。マリーちゃんの取り巻きの伯爵、衛兵、革命政府の役人・・・ルオ君のお顔は白塗が似合ってましたわ(笑)

どの役もフル回転で出ているので、ホント、主役さん達をゆっくり観ている暇がなかった(笑)
各々にセリフもあり、非常に満足行く舞台だったと思う。



一日で、まったくタイプの違う芝居を2つ。
確かに疲れました。集中しなきゃ色々見落とすし。目も乾くし(苦笑)
感激三昧のGWではなかったけれど、でもね、各々に楽しい時間でありました。