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ミノムシに寄生するハチ

2021-06-04 11:08:55 | その他の昆虫
勤務時間の関係でぽっかりと突然出来た5月終わりの平日の休み。
遠出するご時世でもない。
どうしたものかな・・・
結論は、普段行かない近くに行ってみよう、だった。

自宅からそれほど遠くない公園。
いろいろとおもしろい虫の記録がある場所ではあるが、なかなか足が向かない場所でもあったりする。
すこしだけ咲き残りを期待していたシロバナハンショウヅルは全部実になっていた。そりゃあそうか、今年の春は早かったもんなぁ。

小さな水辺にたどり着くと、これがびっくりするくらいに静か。
何もいない。
まあ時間も早いし、日が当たりはじめたばかりみたいだから仕方がないか。
一周してからまた最後にくればいいとして・・・なんかないかな?
水辺に出ると羽化殻を探す、トンボ屋の習性。

早速目に入ったのは緑の草に茶色い塊。
・・・何だミノムシか。
でもよく見ればこのミノ、地衣類なんかで出来ている。
どうやら水辺の出身ではないようだ。
落っこちてくるような木もないし・・・こいつ、歩いてきたのか?
そんなことを考えつつも、他へ視線を向けようとしたとき、まとわりつくように飛ぶ蜂がいることに気がついた。


なかなかきれいなヒメバチの仲間かな?
これはもしや・・・
しばらく眺めていると、ハチは徐々にその距離をつめ、触角で触りはじめた。


やがてミノに取り付いて、入口を確認するように触角で触れ・・・



おもむろに産卵管をさし込んだ。
その後少しの間、体勢を変えたり動いていたが、やがて飛び去っていった。



やはりこのミノから次に出てくるのはハチなのかな?
オオミノガが中国で大量放逐され日本まで飛来したオオミノガヤドリバエによって激減したことは知っていたが、こんな大きなヒメバチもミノムシに寄生する奴がいるとは。

調べてみるとキオビフシダカヒメバチというのがひっかかった。
行動からしてミノムシの寄生蜂だし、模様もよく似ていて間違いなかろう。
そして・・・三浦半島では記録がない?・・・どころか神奈川では記録がない?・・・ようだ。
こんなもの、採集してないと報告なんか無理だし、あのミノムシももう見つからないだろうしなぁ。
次の機会、なんてないだろうなぁ・・・

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