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強風から逃げて、からの大物

2020-07-13 11:31:53 | その他の昆虫
このところ、神奈川南部はずっと南風が吹いていた。
こんなときは・・・そうだ、海へ行こう!

え、意味が分からないって?
そうだよなぁ。
南風が吹き続けると、普段は外洋にいる生きものが打ち寄せられることがある。
有名なところではカツオノエボシ。
強力な毒を持ついやなクラゲだ。
もちろん、狙いはクラゲではない。
外洋性のアメンボ。ウミアメンボの仲間に出会えるかもしれない。

地球上の至る所に進出した昆虫だが、それはあくまで陸上の話。
海に適応できたものはごく少数で、ウミアメンボの仲間というのはその少数派。
普段は見ることができないからこんな風のとき。しかも、今年は県内の海水浴場はすべて閉鎖。ということは、海岸ででかいカメラを持って歩いていても通報される心配もない!

ところがそんなに簡単な話ではなかった。
まず、海水浴場はやっていないのに駐車場はみな有料。
時間制ならともかく、1回2000円といわれると、使う気にもならない。
思い切って城ヶ島まで行く手も考えたが、ちょっとした発想の転換でなんとか海岸へたどり着いた。
が、やはり間違っていた。

海浜植物の花はきれいだが、外洋性のクラゲが一つもいない。
打ち上がっているのはミズクラゲにアカクラゲ。こいつらはすぐ近くにいるくちだ。
何を読み違えたのかわからないが、とにかくこれは無駄足。
そうなると今度はこの風が邪魔になる。いや、そもそも風が強いから考えたのだから・・・
いずれにしても直接風が吹かないような場所を目指さねば。

思いついて向かった谷は部分的には確かに風が弱かった。
だがそうなると蒸し暑くて、蚊がすごい。
そもそもこういうはじめにケチがついた日はまあ何をやっても無理なんだよなぁ。
そんな思いに駆られながらも、倒木を積み上げた場所までやってきた。
ずいぶん草が茂って見にくくなったが・・・おや?



体長は3センチくらいか、大きめな甲虫が歩いていた。
タマムシの仲間かな?
何枚か撮影し、おもむろに捕まえてみると・・・手の中でいきなり跳ねた!
え?コメツキムシだったんか?!

調べてみるとフタモンウバタマコメツキのようだ。
南西日本に多いというから、最近になってこっちでも増えているんかな?
それくらいで思っていたら、どうも正式な記録は県内では40年も前の1例くらいらしい。
この大きさだから無視され続けてきたってことはないだろう。
おやまあ、ずいぶんとレアな奴に行き当たったようだ。
ウミアメンボは大外れだったが、まあこんなときもあるものか。

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