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ハラボソトンボ。
日本でも九州以南に生息するシオカラトンボの仲間で、熱帯、亜熱帯域に広く生息する、まあ普通種である。
八重山まで行けば一年中見られるし、九州でも局地的ながら確認できる。
神奈川にはいないとはいえ、そんな普通種の未熟個体の画像を何のために貼ってるのかって?
それはこの個体がヤゴのときに神奈川で確認されたものだからだ。
温暖化による北上?
悪しき心の持ち主による人為的放逐?
いやいや、この個体は意図せずに購入されたものなのだ。
いろいろとあって息が詰まって、弟子を誘ってトンボを見に出かけた。全行程彼の運転で出かけられるというのは、年月というものを感じてしまう・・・それはともかく。
その時に見せられたのが、このトンボだった。
彼によると彼の祖母がホームセンターで購入した水草についていたものだそうで、前日に羽化したところだという。
見た目の通りハラボソトンボだが、沖縄でのお馴染みよりも少し淡色部が大きいように思える。
調べてみると数亜種に分けられるらしいから、その関係なのかもしれない。
トンボの世界ではこれまでも水草等の移動に伴うと考えられる人為的移入が報告されている。
だが、実際に販売されていた水草の中からヤゴが見つかった例は聞いたことがない。
もともと輸入水草は、植物検疫なんかの関係もあって生育時や出荷時に農薬(殺虫剤や抗菌剤?)を使っているというのが有名な話だそうで、農薬に弱いエビなどの水槽に入れると死んでしまうことも多いらしい。
今回、どうしてハラボソトンボのヤゴが生きていられたのかわからないが、もし、屋外の水槽や池にこの水草が入れられていたら・・・きっと関東まで飛来したってぬか喜びしたんだろうなぁ。
今回の教訓・・・本当にこういう事例はあるってことだ。全くあり得ないような種類ならば人為的移入を真っ先に疑うだろうが、ハラボソトンボのレベルだとむしろ自力での飛来って考えたくなる。
難しい世の中になったもんだ・・・
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