今週の見通し・ＮＹ株 値動き荒く 株価が乱高下

今週の株式相場は値動きの荒い展開となりそうだ。

原油価格が低下している一方で、金融機関の経営不安に対する懸念が根強い。

ヘッジファンドなどの売買も持ち高を解消する動きが見えるだけで、株式市場に対する新規のファンド設定も見られない。

先週は週半ばにかけて下げたが、週後半にかけ買い戻しが入った。原油先物価格が低下し、個人消費への不安感が一時的に後退した。欧州や日本の景気後退懸念からドル高を予想するアナリストも増えてきた。

ただ、信用力の低い個人向け住宅融資（サブプライムローン）問題は引き続き懸念材料。

リーマン・ブラザーズには部門売却の観測が出ている。市場では、グルジア紛争を巡って天然ガスなどエネルギー供給不足を懸念する向きも多い。

今週は、19日に7月の住宅着工件数、22日に米連邦準備理事会（ＦＲＢ）バーナンキ議長の講演が予定されている。ワイオミング州で金融市場の安定化について講演する予定。

住宅公社への追加支援政策や金融政策が注目されるだけに、講演前後に株価が乱高下する可能性がある。