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タモキシフェンが脳卒中の危険性をわずかに上げる

2004-10-13 | 乳癌
NEW YORK Reutersのニュースによると、タモキシフェンは血塊を作りやすく、長期にわたって服用している患者は脳卒中になる危険性が僅かながら上昇するというDuke University Medical Centerの研究がNeurology10月12日号に発表された。
1980年から39000人の患者を対象に、タモキシフェン服用と服用しない群を割り付け分析した。6つの臨床試験において、脳への血流が阻止されて脳卒中が引き起こされたのは、タモキシフェン服用群で0.71%、服用しない群では0.39%であった。
実際の危険性の差は0.32%で、1年経つごとに0.018%増加する。
つまり、タモキシフェン服用10万人に18人が1年で脳卒中になると期待される。
一過性脳虚血発作、静脈瘤血栓の既往歴のある女性はタモキシフェン療法を避けるべきだと喚起した。
ただし、危険性は非常に低く、乳癌を予防するタモキシフェンのメリットのほうが大きいであろうと、研究者のDr. Cheryl Bushnell氏は述べている。

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