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サリドマイド、PPARγと肺癌NSCLC細胞系

2004-10-17 | 肺癌
血液腫瘍、骨髄腫、他に効果があるとされるサリドマイドの非小細胞肺癌(NSCLC)細胞系、PPARγに関する論文。
肺癌の80%を占める非小細胞肺癌(腺癌、腺扁平上皮癌、扁平上皮癌、大細胞癌)のうち、LCCは、他のNSCLCに比べ転移が早く、そのことはLCCに血管新生阻害剤が有効であると推測される。結果、サリドマイドは、大細胞癌(LCC)細胞の成長を40~60%阻害することがわかった。他のNSCLCではサリドマイドの効果は緩やかであった。
また、移植片でサリドマイドは、PRARγ蛋白とその応答配列活性を増加させ、NF-kappaBの作用を低下、アポトーシスを増やして血管新生蛋白を減少させると判明した。

Carcinogenesis
http://carcin.oupjournals.org/cgi/content/abstract/25/10/1805

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