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膵癌、第3相試験失敗・・(アバスチン、PANVAC-VF)

2006-07-05 | 膵臓癌
膵臓癌患者サイドの方からいただいた情報です。

    
6月27日アバスチン+ジェムザールの膵臓がんへの第3相試験が、主要エンドポイントである全生存率を達成できる見込みがなく中止された。・・・「我々はこの結果に落胆している。なぜアバスチンが臨床上の利益をもたらさなかったのか、これからデータを解析したい」とジェネンテック社のハル・バロンCMOは声明で述べた。・・ジェネンテック社は待望の大型新薬であるアバスチンを、大腸、肺、乳房、卵巣、腎細胞、前立腺といった25種類のがんに対してテストしている。原文記事

膵臓がんワクチンも第三相試験中止
>セリオン社、膵臓がんワクチンPANVAC-VFの第三相試験の結果を発表、会社売却を検討と公表Therion原文記事
>ワクチン群で2ヶ月間の生存期間の延長を示そうとしたが、できなかったいうことのようです。ジェムザール+アバスチン試験に続き、膵臓がん患者にとっては今週2度目の打撃です・・

*今回のアバスチン試験についてさる先生のコメントを引用しますと、「第2相試験でSDがやや多かったのでOSで差が出るかもしれないといって試験をしたものと思います。PhaseⅢで失敗する薬は結構あって、少なくとも半分以上は薬にならないと思います。PhaseIIの段階で中止になるのはもっと多くて、うまくいくのは10に1つとも言われています。薬を化合物として調べ始める段階から、最終的に薬になるのは100万個に1個くらいとされています。製薬会社も楽ではありません。」とのこと。
この試験についてはSetochanさんの『がんの医療Webセミナー』記事でも述べられています。 


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