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サリドマイド+化学療法がSCLCの生存率改善

2006-07-02 | 肺癌
Thalomid(サリドマイド)の化学療法への追加が進展型小細胞肺癌(SCLC)患者で生存を改善することがASCOで報告された。
Thalomidは、いくつかの悪性腫瘍(特に多発性骨髄腫)の治療に評価中で、卵巣癌および肺癌で試験が行われている。
現在の試験は進展型SCLC患者119人において行われた。全員は最初に、PCDE(おそらくシスプラチン、シクロホスファミドとエトポシドとドキソルビシン)療法を受け、患者は、化学療法の各コースで予防的にNeupogen(filgrastim)を投与された。その後、PCDEへの抗癌反応が得られた患者にPCDE+プラセボまたはPCDE +thalomidで治療を行い、治療群を直接比較した。
全体的な抗癌反応は、PCDE治療のみの62.8%と比較してthalomidを追加した治療郡では81.6%の患者において達成された。
1年後、PCDE治療のみの患者では30%であったのに対して、thalomid治療群の49%の患者が生存。PCDE治療のみの患者の50%生存期間は約9ヶ月であったのに対し、thalomid治療群の患者では1年であった。
また、患者の3分の1は、その治療に関連した副作用のためにthalomid治療を中止していた。重度の便秘と神経障害(手または足の麻痺、チクチク感、痛み)はthalomidを含む治療でより多くみられた。
Cancer Consultants記事
追記
注:症例が集まらず中止になったスタディで、半分の人が治療を中断しているという結果でポジティブとは言えない


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