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卵巣癌の化学療法レジメン2つ

2006-08-12 | 卵巣癌、子宮癌
 2006/7/31 進行卵巣癌の新しい2剤併用療法カルボプラチン(パラプラチン)+ゲムシタビンが、FDAによって承認された。このレジメンはRational Therapeutics(ラショナル・セラピューティックス)とロングビーチ記念医療センターのトッド癌研究所の医療ディレクターであるRobert Nagourney医師によって提唱されたものである。Nagourney医師らは、薬剤によって誘導されるプログラム細胞死に基いたhuman tumor microspheroid platform (EVA) という解析を用いた。1995年に、全ての治療に奏効しなかった進行したステージの卵巣癌に対するこの2剤併用はFDAからemergency approvalを受けていた。Nagourney医師らはEVA解析を用いてこの2剤併用療法を同定した。「この細胞組織プロファイルによって卵巣癌の新療法が承認されて喜んでいる。この承認は、われわれの生体内実験前の薬剤誘発細胞死解析が他の癌治療法の開発を確約するものである。」ラショナル・セラピューティックスのEVA検定は患者の反応、進行までの期間および生存期間と関連性があることは論文にも掲載されている。Doctor's Guide原文

情報Tipsに抗癌剤感受性試験に対してASCOパネルが無効であると判断したのに対してNagourney医師ら含む多くの医師らが反論を唱えていたことを以前記事にしましたが、残念ながら失われてしまったようです

 進行卵巣癌に対する標準治療カルボプラチン+パクリタキセルに続きトポテカンの追加は、毒性が強く、全生存率や他の結果の改善もみられなかったことがランダム化第3相試験で明らかになった。JNCI NCI Cancer Bulletin


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