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卵巣癌の6つの自覚症状診断 / 卵巣癌の再発関連タンパク

2006-12-19 | 卵巣癌、子宮癌
卵巣癌は早期発見が困難で「サイレントキラー」と呼ばれている。4人に3人が進行したステージで発見され、早期の段階では誤診されることも多い。このたび、ワシントン大学医学部の研究で、早期発見のための最もよくある6つの自己診断症状がまとめられた。
骨盤の痛み
腹痛
ウエストサイズの増加
腹部膨満感
食事がすすまない
すぐに満腹になる
上記いずれかの症状が、1年以内に始まって、1ヶ月に12日間以上あるようなら卵巣がんのリスクを考慮すべきである。

   

National Academy of Sciences12月5日号によると、ジョンズホプキンス、キンメルがんセンターの研究で、腫瘍細胞の異常増殖を引き起こし、細胞死を抑制する結合タンパクNAC-1を多くもっている卵巣癌患者は再発リスクが高いことがわかった。手術で切除した腫瘍からNAC-1発現を検査することで卵巣癌の再発リスクを予測したり、NAC-1をブロックする治療が可能となるかもしれない。研究では、2つの病院の338人の卵巣癌患者から初発および再発卵巣腫瘍サンプルを検査した結果、同じ患者においても再発腫瘍にはNAC-1値が顕著に高かった。NAC-1値が高い初発卵巣癌患者は、1年以内に再発する確率が高かった。研究者らは、マウスの実験で、NAC-1とその関連物質を遺伝子操作し、NAC-1とN130の結合をブロックした。(以下略)
ジョンズホプキンス原文記事より抜粋


6 コメント

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卵巣腫瘍を見付けると (ku_md_phd)
2006-12-25 19:37:08
婦人科の先生に見ていただくわけですが、
診断がとても難しそうですね。

下腹部のエコーでも、かなり多くの腫瘍性病変を見付けることができるので、もっと普及してほしいなあと思っております。
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分子テストも ()
2006-12-26 11:36:29
>診断がとても難しそうですね。

自己診断リストを見ると、全部当てはまりそうなものばかり(^^;であまり役立ちそうにないですね。
婦人科とは別に下腹部のエコー、ですかー普及するといいですね。

肺癌にしても、画像で見落としが多いということです。早く正確な分子テストなどが普及してほしいなあと考えます。
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画像は・・・ (ku_md_phd)
2006-12-26 18:58:34
以前脳腫瘍で、過去のデータと比較する事で飛躍的に診断能力を上げる方法がありましたが・・・

今はCTなどは3Dのデータとして持っているので、過去との比較をすることで、肺癌なども飛躍的に診断精度が上がる可能性があると期待しています。

胃や大腸など消化管は、私は手製のソフトウェアで過去画像と比較しながらやってます。
エコーは過去との比較は必須です。
結構医者はみな、自分でソフトを作って地道にやってますよ。

正当に評価されれば普及するかも知れませんね。
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Ku先生のご専門域ですね ()
2006-12-27 13:06:37
過去との比較って、大きな病院で単発だとそんな様子はないような・・。(^^; 
検査する施設も同一のところに行くようにしないといけませんね。
先日も肺癌画像検査の見逃しが多いという話を聞いたところです。。。

コメント、ありがとうございます。
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TBSの世界遺産のツタカーメンについて (市村慧芳)
2006-12-30 04:09:37
うちのおじいちゃんの死因はガンだったで西ドイツビールジョッキー?だと思う。そんな分野は考古学者に関係している。私は血液の難病を持っていて、墓とか古墳とかそんな場所に古い菌についたと思う。日本の国立大学も考古学という分野もある。
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考古学と壮大なテーマ、御礼 ()
2006-12-30 21:39:33
市村慧芳さん、こんにちは。
コメントの意味がとても難しくて、、、なぞなぞのようです・・・(汗
古い菌が血液の病気の原因だということでしょうか?がんも一部は菌が原因であることも多いようです。
またよろしくお願いします。
今度はもう少しお手柔らかに(^^ゞ
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