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過酷すぎる冒険記…

2008-09-25 | 
昨日の定休日はほんとに気持ちの良い秋晴れの1日となりました。

あまりの晴天に勢いづいて、山に行ったのですが…その報告はまた後日のお楽しみに。
そんなきっかけにもなった1冊の本を今日は紹介したいと思います。


「脱出記 シベリアからインドまで歩いた男たち」

シベリアからインド?
いったいどれだけの距離があるのだろう?
モンゴルを越え、ゴビ砂漠…チベット…ヒマラヤ…。
普通に考えても、完璧な装備で行ったってこれだけの距離を歩き通すのは不可能じゃないかな。

私が山を歩くときは、どんなに小さな山でも地図にコンパス、ザックに食料と水1リットル、ゴアテックスにヘッドランプくらいは持って歩く。

本の帯を見ると踏破距離6500キロ、所要日数12ヶ月余!と書いてあった。
1年ほどで済んだことに驚いたが、その道中には厳しい自然と仲間たちの結束の強さ、そしてなによりも土地土地の人々の優しい施しに感動して泣けてくる。

第二次世界大戦のさなか、ポーランド陸軍騎兵隊中尉だった著者はソ連当局にスパイ容疑でシベリア強制収容所に入れられることになる。
その時の尋問や投獄されているときの様子も過酷過ぎるし、シベリアまでの道のりもかなり強烈だった。
収容所で仲間を見つけ、無事に脱出成功する。
しかし、それからが厳しい本当の冒険のはじまりだった。


著者はたった1冊に経験をまとめていているけれど、何百冊と書いたってきっと書き切れないほどの内容があるはずだ。
今まで、戦争体験や収容所での話も多く残されてきたがこの本はまた別の意味で過酷な人生を送ってきたのが分かる。
「自由の国」インドですぐに回復できずに、大変な思いをしてきたのも最後のほうに少しだけ書かれているが、これこそ自分には想像すらできない経験なんだと思う。


「生きる」目的だけ失わなければ、人間はどれだけ過酷でも耐えていけるのかもしれない。
自分にそれだけのものがあるのだろうか?



明日は映像化されたノンフィクションを紹介したいと思います。



脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち
スラヴォミール ラウイッツ
ソニーマガジンズ

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■お知らせ

10月18日沼津の視聴覚ホールにて映画が上映されます。

貴重な1日、昼・夕2回だけの上映です。
ただいま前売り券発売中。
(大人1000円、小人500円)
ぜひこの機会にご家族でいかがですか?
(当店でも購入できます)

沼津市立図書館(沼津市三枚橋町)
問合せ(芹澤)→moanayumi@yahoo.co.jp

地球交響曲 ガイアシンフォニー 第三番』
1997年/日本映画/カラー/スタンダードサイズ/2時間30分/ドキュメンタリー
英語題名:GAIA SYMPHONY III

「地球交響曲第三番」では、1996年8月8日にロシアのカムチャツカで熊に襲われて亡くなった写真家、星野道夫と行くはずだったアラスカの大自然の旅を縦軸にして宇宙的なスケールで人類の未来を語る宇宙物理学者フリーマン・ダイソン博士を太古からの鬱蒼とした森に囲まれ、野生のオルカ達が集まってくるカナダ・ハンソン島で撮影。また、ハワイからタヒチ島までの、かつて祖先達が渡ってきた外洋カヌーの航海を復活させた、ハワイ先住民族ナイノア・トンプソンを登場人物としています。


星野道夫さんについて(公式HP)

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