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「みえない雲」を見て感じる恐怖!

2007-09-29 | 映画
異常気象でしょうか?
今日は長袖1枚でも肌寒く感じる気温です。
先日から「河津桜」が咲いているとの話を聞くようになりました。
樹によってはすでに5分~満開になっているそうです。
近所の方から枝をおすそ分けしていただきましたが…まぁ随分と早く咲いてしまったものですねぇ。

来年の桜祭りが少々心配になってきました。


普段ドイツ映画を観る機会があまりないのですが、先日「みえない雲」を見ました。

ストーリーはチェルノブイリ原発の事故直後に原作が書かれた、恐ろしいものでした。
原子力発電所の事故により、若い恋人たちの苦悩する姿を描いています。


町で鳴り響くサイレン…ほとんどの人間は訓練だと思い、実際に事故が起きたと分かると町中がパニックに陥ります。
80キロも離れた場所だから!とはいっても風向きによって放射能を含んだ雲が迫ってきます。
そして雨です…日本映画「黒い雨」と一緒です。

被爆した彼女は母と弟を亡くしてもなお、一生懸命生きようとします。
髪が抜けても隠さず、堂々と町を歩く姿に勇気づけられます。
恋人も被爆し、二人一緒に頑張っていこうとする姿に感動しました。

単なるパニック映画ではなく、「生きる」ことの意味を考えさせられるものでした。
ラストでは抜けた髪が少し生えてきて、両手を力いっぱい天に振り上げて楽しそうに叫ぶ彼女に救いがあります。(あの後どうなったのか?を考えるとちょっと辛いですが…)

公式サイトにあったインタビューから…主演の女優さんはチェルノブイリ事故の年に生まれたそうです。
その影響かどうかはわかりませんが、心臓に穴が開いているのが分かりその検査のときになんと!肺が片方無い事が判明。
そんな自身のことなど一切表に出さず、この役を演じきっていました。



日本には現在55基の原子力発電所があります。
伊豆に住む人間は中部電力の浜岡原子力発電所が気になるところです。
たまにお客さんとも話題になるのですが、風向きによってはそれこそ事故が起きたらお終いだよね!って。
逃げる場所もないし…陸の孤島になることは間違いない!


事後報告で聞かされる原発事故(小さいものですが)には納得がいかないですよね。
電力供給のためには現在なくてはならない原発だからこそ、きちんとした対応を求めたいものです。



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