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医学史博物館

2009-04-26 | 美術館・博物館
今日は晴天!
ゴールデンウィークということもあり、今回はパリにある「Musee d'Histoire de la Medecine」を紹介します。


2005年6月6日の日記より…

さてそろそろ開館の時間だ。
目指すはなんとパリ第5大学内にある医学史博物館。ってだれも知らないよなぁ。
好き好んでパリまで来てこんな奇妙な博物館に行くなんて……
でもパリの大学の中を見学できるのは面白かった。
大学といっても医学部のためか、年齢も幅広い人が歩いていた。
廊下を歩いていると「ボンジュ~」って声をかけられる、
表示にそって歩き、階段を上るとポスターを発見!
ここかぁ~って周りを見ると壁には大きな油彩が沢山あった。
すべて医療に関係する絵ばかりだ。たとえば手術中のものや、診察中のものなど。


階段を上がるとただの木製のドアが1つ。えっここでいいのかい?っていう感じ。
こわごわ扉を開けると、誰~もいない広い部屋・・・・おっとマダムがいるじゃないですか。
隅っこのデスクに座って作業中のマダムがいました。
「ボンジュ~!いいですか?」
「ボンジュ~マダ~ン、はいどうぞ!」
「では、1枚チケットをください」
「カルトミュゼは持ってる?」
「いんや、もっておりません」
「あら残念、では3.5ユーロね」
てな具合で、見学者はもちろん私だけ。ちょっと怖い。
だってここはたぶん学生が勉強のために来るところっぽいし、それに全部フランス語だし。
展示物が展示物だし…。でも歩き出すと、マダムが
「ここが歴史が一番古いから、このケースから見始めると良いわよ!」とアドバイス。
「メルスィ~」
とにかく見始めました。



怖いです、こんな器具で手術されたら後が怖いなぁ。
ステンレスなんてものはないから、最初は骨っぽいものやら、青銅やら、石っぽいものやら…。
途中からは少し見慣れた器具たちが出てきました。
そして凄かったのが胆石を取るための器具たち。
キャットウォークがありそこにも展示物が沢山。
フランス語が分からなくて残念でした。
見終わるまで私一人、ゆっくり見たつもりでしたが、
「メルスィ~マダ~ン、オーヴォワァ」
すると扉が開き若き男女の学生らしき2人が入ってきました。



後に調べるとかなり凄い展示品があったようで…たとえば、

■アントマルキ博士の携帯用の用具入れ
 ハサミやピンセットなどが入ったケース、これはセントヘレナ島で息絶えたナポレオン一世の検死に使用されたもの。
■シャルル=フランソワ・フェリックスのメス
 1686年11月18日に外科医のフェリックスが、ルイ14世の痔ろうを治療したメスなんだとか。


かなりマニアックな博物館ではあるけれど、地元の学生に混じって見ることができる貴重な場所。
お時間のある方ぜひ行ってみてはいかが?

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