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現実の恐ろしさ。

2009-05-12 | 映画
どうもガスってる気がします。
今夜は雨だというのに…2台も車を水洗いしてみました。


ポール・ハギス監督2作目「告発のとき」を観ました。
なんでこのタイトルなんだろう?
ちょっと分かりませんでしたが…。


この監督さんは以前ブログでも書いた「クラッシュ」という映画でアカデミー賞を受賞されてます。
その作品が好きだったので今回も観る事にしたのですが…。

イラク戦争から帰還した若い兵隊たちの姿と、イラク戦争で起きている事。
現実に起きた実話を元に作られたそうです。

戦争映画なんですけど、淡々と現実的な問題を描いているそんな映画なだけに、アメリカではきっとタブーな問題にも触れてる気がします。

何のための戦争なのか?
実際は政治的な理由が大きいんだと思いますが、戦地へ行く若い兵隊は人格を破壊され帰還しても社会生活するのにも大変な思いをしている。

帰還後行方不明になった息子を探しにトミーリージョーンズは翻弄する。
死体となって発見されるも、本当の理由は組織によって隠されていた。

ハリウッド映画のパターンだと、ここでかなりの陰謀説が浮上し、バックには大物政治家がいたとか、そんなどんでん返しのようなストーリーが多い。
しかし、この映画は淡々としたストーリーが続く。

自分の息子の本当の姿を知っていくうちに、潔癖なまでの日常生活を崩している事さえ気がつかない父親…戦地での経験で息子が変わり、どうしてそんなことになってしまったのか?

…人間って変わるんだ。

なんとなくこの監督の本質がそこにあるような気がする。


携帯に残された動画や写真。
今の若い兵隊たちの戦地での姿が想像できた。


何のための戦争なのか?
そんな理由はいらない。
戦争はぜったいに始めてはいけない事なのだから…。


*世界中で紛争状態にある国はまだ多い。
 多くの市民・子供たちが早く安全で暮らせる世界を祈っています。