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心で理解できた…いい映画でした。

2007-04-30 | 映画
今日も汗ばむほどの陽の光で気持ち良かったですねぇ~。
このまま続いてくれればいいのに…。



先日、昨年度アカデミー賞作品賞を受賞した「crash(クラッシュ)」を見ました。

アメリカLAが舞台のヒューマンドラマ。

賛否両論の作品のようでしたが…私はとっても好きでした。


今、気になっている映画「ホテル ルワンダ」で主役を演じたドン・チードルは最後まで悲しかったなぁ…涙が出た。

人種・格差・仕事・性別・血縁など色々な理由から差別が生まれている世の中。
特に映画の舞台となっているロサンゼルスは酷い。
旅行などで行ったときには、危ない区間には足を踏み入れないように注意してはいるものの、日本・韓国・中国・中東などそれぞれの人種街があり、さらに白人・黒人ではまた住むところが違うことが良く分かる。
安宿が集まる場所はやはり危険が伴い、日中でさえパトカーのサイレンや怒鳴り声、また職務質問されている人を良く見かけた。

映画の中ではあらゆる人種・職業の人々がどこかで繋がりクラッシュしている現実を映し出す。

だけどLAだけじゃない、どんな環境でも同じ人間。
いったいどうしてそうなるのか?そうしてしまうのか?

そんなことを考えさせられる内容でした。

しかし、私は心で感じたのです。

自分から変わらないといけないということを…。
自分から良くしていく努力をしなければいけないということを…。

周りのせいにしてばかりではいけない。

だって最後に変わっていく主人公たちはとても幸せそうでした。
自然に出る笑顔が素敵になっていました。

サンドラブロック演じる白人女性の言葉では
「今日はイライラしているの」
「いいえ…違う、よく考えてみたら毎朝起きた瞬間からイライラしているのよ!」

そんな言葉が良く理解できました。

ドン・チードルは犯罪者の弟を持つ刑事で、母親をいつも気にかけている。
だけど母親が気にかけているのは弟のほうばかり…。
こんな悲しいことはないですよね。
どうして親子なのに分かり合えないのか?
これが人生…現実なんです。

一番印象深いシーンは「透明マント♪」
どんなことからも守ってくれる見えないマントを父から譲られる5歳の少女。
彼女は父親が撃たれそうになった時、自分が的になるべく飛びつく。

「お父さんは私に透明マントをくれたから…お父さんはマントを着てないのよ!」

愛ですね…。


結局、人間ってやつは寂しいんですよね。
人とぶつからないと不安になる。
それが現代社会なのかもしれません。


いい意味でのクラッシュをしていきたいなぁ。