みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

渋谷アピア

2005-10-17 23:26:15 | 音楽
 ドイツ語教室の後、急ぎ足で渋谷へ向かった。

 渋谷で友人二人とハチ公周辺(何しろハチ公前は人でごった返してたので…)にて落ち合い、渋谷ハイカラ食堂というガード下の安いラーメン屋でラーメンとカレーを食い、友人の一人が以前銀座で教えてもらったという店に行く。

 ようやっとその店に着いたのだが、どうも「看板が小さいなどパッと見で店の入り口が分かりづらい」「外にメニュー(無論値段も)が一切出ていない」「入り口に高級そうなオーラが漂っている」という感じからうちらがオイソレと入って飲むような場所ではないと判断、さっさと踵を返して別の店に入る。

 「桜ヶ丘 椿堂」という店がそれで、ここも店があるのか無いのか一瞬分からないような場所なのだが、こちらは要する「隠れ家風」みたいなノリの店であり、外のメニューの値段は決して高くなかったので入ったのだがこれが正解であった。

 とにかく料理が値段に見合わず凝りに凝った作りで、見ても食ってもおいすぃという男同士で行くにはもったいない位よろしい店である。基本的には予約制らしいので今度機会があったら予約してでも行きたいもんだ。


 といったところで本題。

 その椿堂の近くに、渋谷アピアというこぢんまりしたライブハウスがある。
 そこで今回また友人の奥さんでもある飯浜ゆきこさんのライブを聴いた。今回が初めての友人も聴いていたがしみじみ聴き入っていた。俺も聴き入った。

 アピアのライブは大抵4組セットで、以前に行った2回ともゆきこさんがトリを務めていたのだが今回は竹内紀(たけうち のり)さんという人がトリという事で、どんなもんか待っていた。

 ライブが始まり、竹内さんがギターを持って舞台に上がるのだがいきなりギターを後ろに置いて、タバコをふかす。

 ??と見ていると、タバコをステージ上の灰皿に置き竹内さんが指を鳴らし始める。
 そう、一曲目はいきなりアカペラでのスタートである。スポットライトがタバコの煙と竹内さんの背中を照らす。そして歌が始まり、俺は衝撃を受けた。

 一応上記のアピアのページを辿っていけば試聴も出来るが、やはり初っ端生で聴いた俺は衝撃がでかかった。何というか、飾らずに魂そのままを歌っているという感じである。改めてライブというものの凄みを感じて、残っていたジンライムを一気に飲み干した俺であった。

 で、ライブが終わるとカウンターへ直行、早速アルバムを購入。ゆきこさんのアルバムもなぜか今まで買ってなかったので同時に購入。そして部外者ながら何となく打ち上げに参加し、酒をまた飲んで上機嫌で渋谷の夜を過ごしたのであった。