犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

ショックを隠せず

2009-02-15 | 犬猫奮戦記

(題189話)
立春も過ぎ、春一番が通り過ぎたというのに我が家には木枯らしが吹いている。
少しずつ元気を取り戻していると思っていた猫のナッチャンが節分の日に突然排尿困難らしく頻繁にトイレを往復しながら苦しんでいた。
膀胱炎かと思い、ほんの数滴ビニールの上に垂れた尿を持って獣医さんに走った。血尿でもあり雑菌のあまりの多さに先生から顕微鏡を覗かされた。
ともかく一週間分のお薬を貰って5日後の日曜日には血液検査が予定してあった横浜の動物病院に行った。
ナッチャンはずっと元気だったのでデータは良くなっていると予想していたのだが・・・。
結果を聞いて頭の中が真っ白になり、途中から先生の説明が聴き取れなくなってしまった。
2ヵ月前は正常範囲内であった腎臓の値が既に腎臓病の末期・尿毒症による死亡寸前の値であり、肝臓にも黄疸症状が出ていた。先日のは膀胱炎ではなく尿毒症だったのかもしれない。
あまりのショックで病院近くに住んでいる青葉台の友人に来てもらった。
彼女の犬が入院した時の数値よりもっと酷いという。
ただ一つの救いは「こんな状態でも食欲のある事が信じられない」と獣医さんにも彼女にも言われたのであった。
この日から自宅点滴が朝夕の2回になり、毒素を吸着する投薬も2種類増えて食事も腎臓食に代った。
 
幸いナッチャンのお好みの食事らしく「早くしてくれ~」と調理台や流しの周辺をウロウロして「もっとくれ~」と追加を催促する食欲ぶりで、洗濯機に入ったりの悪戯も再会して外見的には元気である。
うっかりするとやたらに他の子の食事まで食べてしまうので全く油断が出来ない。

これだけ元気なのだから・・と思うのだが、やはり3日前に又血尿が出て水をのまないし排尿をしない。慌てて先生に抗生物質のお薬を送って頂いた。
この先どのぐらい生きられるのか見当がつかないけれど、病状が解かった今はナッチャンが苦しまないで済むように最善を尽くしてゆくしかない。
予想外の事ばかりするナッチャンだから案外奇跡が興って元気に生きてくれるかもしれない・・。

手の掛かる老犬ロビンも加わって二匹の世話の忙しさと気落ちしている日々の中で室内の花達が今年も次々咲いて私を慰めてくれている。
忙し過ぎて時折自分の食事を2度も続けて忘れてしまう事もあり、冷蔵庫では「ごぼう」が干乾びていたり、お浸しにするつもりだった「菜の花」が勝手に育って花が咲きかけていた(枠付写真をクリックして拡大写真の左下)りする。おかげで菜の花は食べる量がふえたかも・・。
命あるものは必ず別れる日が来ることを知りながら冷静に受け止めるは実に難しい。ナッチャンは結構頑張り屋の猫だから私も気持ちを切り替えて頑張らなくてはと思うようになってきた。
この不況のご時世では食事も暖房さえも不自由する人間のいる中で治療のできる事を有り難いと思いながら、死をある程度予測できた事に感謝しなくては・・。

いつも温かい応援をありがとうございます。
ブログも中々書くゆとりがなく、これからも休みがちかと思いますが、ようやく方向を見つけて明るく頑張っているとご理解頂けたら嬉しいです。
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