犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

地獄耳

2007-11-18 | 犬猫奮戦記
(第134話)
犬の臭覚・聴力は人間の比でない事は良く知られているが、猫はもっと鋭い事を日々感じている。
我が家で魚の調理が始まると、いつの間にか猫達は集合し「いざ、食事」という段になると食卓の周りを囲んで「多分くれるだろう」という顔をするのだから人間が落ち着いて食事の出来る雰囲気ではない。
肉料理の時、犬のロビンは控え目にしているつもりらしいが、口からヨダレがこぼれそうで、その我慢ぶりが可愛そうでツイツイお相伴させてしまう。
エッ?しつけが悪すぎる?充分餌を与えてないのかって?
いえいえ、彼らは「いつも同じ餌じゃ飽きちゃうよ~」とか「人間の方が美味いものを食べているナ」とか「俺達は寿命が短いんだからもっと旨いものを食わせろ!」などと勝手な事ばかり言うのである。
犬猫の鼻の良さも食いしん坊である事も判っていたが、信じ難い程の耳の良さには驚いている。
一般的に人間の聴力は感度の鋭い人でも2万ヘルツまで、犬は4万ヘルツ、猫は6万ヘルツ程度まで聞き取れると言われているらしい。
犬の様に群れない猫は、我が家でも4匹がアチコチの部屋で昼寝をしている事が多いが、誰か一人が寝そびれてグズグズ言おうものなら全員が交代に起きてはグズって手に負えなくなる。そうなる前に、庭に出たがっている子がいたら内緒でソッと外にだして紐でつなぎ、静かにサッシを閉めるのだが・・振り返るともう2階にいた二匹が「僕達も出たい」と来ているのである。音など殆ど出してないのに・・。
私が外出する時には庭に出ている猫を室内に入れる為に「オチャチミ(お刺身の事)をあげるからおいで」等とごく小声で呼べば猫は入るのだが・・なんと、隣の部屋で熟睡していた猫が「お刺身」という言葉に反応して起きて来て・・「僕もお刺身ちょうだい」と・・。
外出から戻って玄関に出迎えがないと嬉しいのだが、車で帰宅しようものなら全員玄関に出て「お帰り~!」と“買い物検査”が始まる。荷物の中に気に入ったお魚があったりすれば袋ごとバリバリにされるオマケも付く事が多い。自宅の車のエンジン音を他家のエンジン音としっかり区別するのである。お蔭で猫が脱走した時などは自宅周辺を車で一周すれば直ぐに猫は出てくる。
ちなみに、猫はふつう飼い主の帰宅を60m手前から匂いと靴音で察知しているとのこと。
なるほど、私は猫に見つからない様に昼寝をすべく息を潜めて猫のいない部屋に逃げ込むのだが、猫には匂いで飼い主の居場所が判るらしい。
ドアの前で「お~い、ここを開けろよ!ここに居るって判ってるんだぞ!」とニャアニャアと大騒ぎをする。
鼻も目も運動神経も抜群で頭も悪くなく、更に地獄耳ときては、とても勝ち目はなさそうだ。
猫さん達よ、お手柔らかにお願いね!