goo blog サービス終了のお知らせ 

定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

テーマ2.初恋

2006年08月28日 | 定年後の徒然日記
初恋、それは始めて恋を意識する少年のうぶな心情を表し、それは絶対に成就出来ない恋であり、そのやるせない気持と甘酸っぱい思い出と共に遠い追憶となって一層美化される類の感傷。
小生の初恋はやはり上野黒門町に住んでいた頃、あれは黒門小学校三年生の頃だったと思う。良くある話だが担任の岡本先生はやさしくて声がきれいで上品な女性であった(はずである)。岡本先生はいつも僕の話をやさしく聞いてくれた。特に僕の目線に合わせてしゃがむような姿勢でじっと僕の目を見つめながら話を聞いてくれる時、僕は何ともいえない幸せな気分に陥ったものだ。白いブラウスとあざやかなブルーのフレアスカート…(何故かスカートの色まで覚えているから不思議)。僕の顔にくっつく位に顔を寄せてじっと見つめられたりすると、僕の心臓はパクパクと波打つのである。
で、どうなったか。勿論どうもならなかったのである。
その後、上野黒門から神田三崎町への引越し、更に豊島区椎名町に引っ越すにおよび、いつしか岡本先生へのほのかな恋慕が消えていく。
中学生になると好きな女の子は何人かいたが、それらは初恋というより既に女を意識する生臭さが入り込んでくる。そうそう、中学生の頃には一級下であったか、島かおりという可愛い少女がいたっけ。島かおりは今でも時々TVドラマなどで見かける事がある。その当時は学内で島かおりに夢中になった男生徒が多く居たが、僕は何人かの女の子にアプローチするませたガキであった。
カルピスのように甘酸っぱく、やるせなく、声を聞いたり側にいただけで幸せな気持になる初恋というものは、やはり小学三年の頃の岡本先生だけであったと思う。
ところで、その岡本先生だが、本当に岡本先生という名前であったかどうかが定かではなくなっている。実は、どのようなお顔をしているかさえ記憶から消えているのだ。ただ、上野黒門小学校三年の時の担任の女教師に憧れていたことだけは確かだ。今ご健在とすれば80歳をとうに超えられているはずだが。