現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

巴里の屋根の下

2020-01-27 08:40:27 | 映画
 「巴里祭」で有名なルネ・クレールの1930年公開のフランス映画です。
 大道芸人(歌手、流行りの歌を街角で歌って、集まった人々を合唱に誘い、歌詞の付いた楽譜を1フランで売っています)の移り気なルーマニア人の女性に対するはかない恋を描いています。
 トーキー作品なのですが、台詞は極力押さえて、詩的な映像と軽やかな音楽で表現しているので、無声映画とトーキーの過渡期の趣があります。
 フランスを中心に流行した芸術活動の「詩的リアリズム」の作品のひとつに位置付けられます。
 パリの裏町に生きる市井の人々の暮らしが、生き生きと描かれています。
 撮影所に作られたパリの裏町のセットがすごくリアルで、それだけでも一見の価値はあります。

巴里の屋根の下 [DVD]
アルベール・プレジャン,ポーラ・イルリ
ファーストトレーディング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする