現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

主人公の視点と作者の視点

2019-11-15 17:52:13 | 考察
 一般の文学と違って児童文学の場合は、例え一人称を使ったとしても、作者(大人)と主人公(子ども)は完全に一体にはなり得ません。
 そのため、作品世界を眺めている視点が、主人公の場合と作者自身の場合とが混在してしまいます。
 書き手側はほとんど意識していない事が多いのですが、読者に「大人の視点を感じる」という印象を与えてしまった場合は、多くは作者自身の視点が主人公の視点を上回って作品の中に登場してしまっているのでしょう。
 読者が主人公に寄り添って(共感して)読み進めていくためには、書き手は自分自身の視点をより自覚して抑制していかなければなりません。

小説の技法―視点・物語・文体
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旺史社
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ジョーズ

2019-11-15 17:42:33 | 映画
 1975年に公開され、スティーブン・スピルバーグの名を不朽のものにしたパニック映画の傑作です。
 言い古された話ですが、サメが姿を見せない前半の恐怖の盛り上げ方(音楽、カメラ・アングルなど)が、他の恐怖映画とは一線を画しています。
 後半も、姿を現したサメと三人の男たち(海が苦手な島の警察署長、お金持ちのボンボンの海洋学者、サメ漁師の荒くれ男といった個性豊かな役どころを、それぞれロイ・シャイダー、リチャード・ドレイファス、ロバート・ショーという名優たちが演じています)との死闘もスリリングです。
 封切り時にはそのころ好きだった女の子と渋谷で見たのですが、前半は急な場面転換で怖いシーンが出てくるので、隣の女の子をかばいながら見るのに最適な映画だったことを今でも覚えています。
 そのころは、スピルバーグか、フランシス・コッポラか、ジョージ・ルーカスの映画(ジョーズ、インディ・ジョーンズ・シリーズ、E.T.、ゴッド・ファーザー・シリーズ、地獄の黙示録、アメリカン・グラフィティ、スター・ウォーズ・シリーズなど)さえ見れば、まずはずれはなかったので、女の子とのデートにはもってこいでした。

ジョーズ (字幕版)
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