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カラスビシャク・3~名前

 サトイモ科ハンゲ属の「カラスビシャク(烏柄杓)」。地下の塊茎を乾燥させたものが、生薬の “半夏” で、鎮咳や鎮吐の薬効がある。確かに薬局の漢方薬のコーナーを覗くと、 “半夏” の文字を見つけることができる。カラスビシャクには「ヘソクリ」という別名もあるが、これは農家の方が、田畑の脇に生えるカラスビシャクの塊茎を掘って、業者に売り、小遣い稼ぎをしていたので名付けられたという。またカラスビシャクには、出べそのようなムカゴが出来るが、このことも名前に関係しているかも知れない。
 さて今日は雑節の “半夏生” で、夏至から数えて11日目、或いは今日から5日間を指す。この頃にこのカラスビシャクが咲くことに由来しているが、ドクダミ科のハンゲショウが咲く頃という説もある。
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ハンゲショウ・1~小野路

 6年振りに出会えた「ハンゲショウ(半夏生・半化粧)」。ドクダミ科ハンゲショウ属の多年草で、以前は蓮生寺公園の水辺で見ていたが、その後姿が見えなくなり、長い間、この花を探していた。ここは小野路町小野神社前の水路脇に植栽されているもので、偶然通りかかって見つけることができた。葉の片面だけが白くなるのが特徴的で「カタシログサ(片白草)」とも呼ばれる。これはハンゲショウが虫媒花であり、虫をおびき寄せるための戦略と考えられている。
 さてここ小野路町はかつての鎌倉街道の宿場町で、江戸時代には大山詣の人々でも賑わったという。幕末には新撰組の近藤勇や土方歳三が、名主の小島鹿之助の道場に剣術の出稽古に訪れたと伝えられている。その屋敷の一部が、今は “小島資料館” として公開されている。

『新撰組の歌』 作詞:牧房雄 作曲:小川隆司
歌:三橋美智也 昭和37年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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