Daft Punk - Technologic

※ジャンルは音楽ではなく、哲学

Daft Punkが提供する楽曲Technologicは、単に単語が苦痛なくらいに並ぶだけの楽曲であるが、これの考察。

これは欧州的な理論が詰め込まれている。
ここの歌詞には、単純な動詞が並ぶのだが、全て現代のテクノロジー社会で使用される言葉だけでしか構成されていない。

そこには、物質をいかに使うか、産業社会はどう構成されるか、我々は今の物質社会を必然的帰結としてどう構成してしまっているのか、と言う批判が、延々と続く無機質なこの曲に詰め込まれている。

重要なのは、Talkだとかloveだとかlikeだとかhateだとかdislikeだとかfavoriteだとか、あるいは心を交わすだとか、安息を得るだとか、和むだとか、楽しんだり悲しんだり、あるいは怒ったりするといった、人間の根幹を表現する言葉がここにないことである。

ここには物質文明を礼賛する人間の無機質さと、そうしてしまわざるを得ない人間の悲しい性への批判と皮肉が含まれている。