我々は多方向からの重層的理解をする。
これを踏まえて見ていきたい。
ビジネスマンの父より息子への30通の手紙
P231
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現代の怠惰で不満の多い世代を生み出した原因の大部分は、私たちの比較的高い生活水準である、という人もいるが、これは決して新しいことではない。ギリシャ、ローマ、そのほかすべての文明が、若者をはじめ、多くの成人の間に、動揺と不幸を経験させている。その主な原因は、生活水準の高さではなく、心を育もうとしないこと、人をつくるのはその人自身という事実を悟らないこと、意思決定に選択と態度の自由を生かさないこと、責任を受け入れないことである。これらの全てが生活の一部になったときに初めて、人は自分の存在の意味と目的を見出すだろう。
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私が勝手に補足を加えるに、 上述の「ビジネスマンの〜」本においては、 物資が豊かになったから 精神も堕落したのだという前提で書かれており、 動画で言及されている、努力が実らないから無気力になり、どうにでもなれと言ったような 諦観を呈しているような世代とは若干の差異があるということである。
そしてこれに加え、 国民が無気力な理由ということについては、 前の世代の1万円札の肖像になっている 福沢諭吉が学問のすすめの中で国民無気力の理由という 兄弟でこれの解説を行った。
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五編
明治七年一月一日の詞
そもそもわが国の人民に気力なきその原因を尋ぬるに、数千百年の古より全国の権柄を政府の一手に握り、武備・文学より工業・商売に至るまで、人間些末の事務といえども政府の関わらざるものなく、人民はただ政府の嗾するところに向かいて奔走するのみ。あたかも国は政府の私有にして、人民は国の食客たるがごとし。すでに無宿の食客となりてわずかにこの国中に寄食するを得るものなれば、国を視ること逆旅のごとく、かつて深切の意を尽くすことなく、またその気力を見わすべき機会をも得ずして、ついに全国の気風を養いなしたるなり。
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と言うことで、この時代は政府におんぶにだっこで自助独立の動きが無かったから、と言う形である。
これを踏まえて見ていきたい。
ビジネスマンの父より息子への30通の手紙
P231
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現代の怠惰で不満の多い世代を生み出した原因の大部分は、私たちの比較的高い生活水準である、という人もいるが、これは決して新しいことではない。ギリシャ、ローマ、そのほかすべての文明が、若者をはじめ、多くの成人の間に、動揺と不幸を経験させている。その主な原因は、生活水準の高さではなく、心を育もうとしないこと、人をつくるのはその人自身という事実を悟らないこと、意思決定に選択と態度の自由を生かさないこと、責任を受け入れないことである。これらの全てが生活の一部になったときに初めて、人は自分の存在の意味と目的を見出すだろう。
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私が勝手に補足を加えるに、 上述の「ビジネスマンの〜」本においては、 物資が豊かになったから 精神も堕落したのだという前提で書かれており、 動画で言及されている、努力が実らないから無気力になり、どうにでもなれと言ったような 諦観を呈しているような世代とは若干の差異があるということである。
そしてこれに加え、 国民が無気力な理由ということについては、 前の世代の1万円札の肖像になっている 福沢諭吉が学問のすすめの中で国民無気力の理由という 兄弟でこれの解説を行った。
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五編
明治七年一月一日の詞
そもそもわが国の人民に気力なきその原因を尋ぬるに、数千百年の古より全国の権柄を政府の一手に握り、武備・文学より工業・商売に至るまで、人間些末の事務といえども政府の関わらざるものなく、人民はただ政府の嗾するところに向かいて奔走するのみ。あたかも国は政府の私有にして、人民は国の食客たるがごとし。すでに無宿の食客となりてわずかにこの国中に寄食するを得るものなれば、国を視ること逆旅のごとく、かつて深切の意を尽くすことなく、またその気力を見わすべき機会をも得ずして、ついに全国の気風を養いなしたるなり。
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と言うことで、この時代は政府におんぶにだっこで自助独立の動きが無かったから、と言う形である。
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