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赤坂「御苦労。近々、里見臨時内閣は全ての責任をとって辞任する。」
矢口「長官代理のシナリオ通りに、ですか? 」
赤坂「俺じゃない、全て里見さんのシナリオだ。」
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と言うことで、この後復興までのシナリオを描いていることまで含めたことを赤坂は言及しているので、私はその裏事情を勝手に類推して、そして納得した。
一方、世間のシンゴジ感想を見てみると、どうもこの赤坂のセリフを真正面からそのまま受け止めている人が多い。
「里見臨時内閣はそうか、赤坂が言うなら、そうなのだろう。里見総理自身がそういう判断をして辞任するんだ」=「赤坂は関係ないんだ」と言う話で認識を決着させている人が殆どで、私と同じ解釈をしている人はまだ見ていない。
私の解釈は上記のものとやや異なる。
要点は下記の通りになる。
1.里見総理が辞任の判断を自身で行ったのは間違いがない(本当)。
2.しかし里見自身に判断や行政運用能力、政治能力が無いことは陰に陽に表現されている。
「派閥の年功序列と首班指名の功労賞で大臣になれた人」
「生き残った現職大臣や幹事長から押し付けられたらしい」
と言う直接的表現や、それまでの間接的表現だったり、実質的運用は官僚の赤坂が握っていたり、判断をそれとなくあらかた正しい方に誘導されたりなど。
つまりシナリオを描く力がない。自身の進退はぎりぎりあったとしても誘導があったことが伺える前段の描写はある。
3.一方、その裏で糸を引いて、隠れたシナリオを書いたのは赤坂自身であった(と私は考える)。
1の判断をそうさせるように誘導して仕向けたのは赤坂である。
4.ではなぜそういうことをしているのに「俺じゃない、全て里見さんのシナリオだ。」と言ったのか(嘘)というと、ここは仮に裏でそういう動きをしていたとしても、必然的に嘘をつく必要があるためである。
例えば仮に「長官代理のシナリオ通りに、ですか? 」の回答として、「まあそうだ」だとか「否定はせんがな」と言う回答をしたとする。
この場合は完全なるアホ回答で、これが矢口を契機に正確な官僚内での伝言リレーが始まる。
「○月○日に赤坂さんと矢口さんが25分会話した。そこで言われた話だとのことだが、「長官代理のシナリオ通りに、ですか? 」と言う問いかけに「否定はせんがな」と答えたそうだ」と。
こうしたメッセージの波及により、赤坂は裏でコントロールするような輩であると認識され、そして警戒され、重要な役職から遠ざけられる。
「あいつは首相を辞任させるやつだ」と。
なので実態として裏で糸を引いてグランドデザインを描いていたとしても、「俺じゃない、全て里見さんのシナリオだ」と言うのがベストな言い方なのだ。
これは赤坂自身にとっても、里見自身にとっても、他の政治家・官僚達にとってもこれがベストだ。
また私が個人的に見るに、赤坂は無能ななりにも自分のやれることはこれしかない、と自分の立場も顧みず、国と国民に一生懸命尽くした里見に対して人間的に惚れてしまったor惚れて無くとも特別な功労を陰で行った人間に対して、その功績はそれなりに付与すべきだと思ったんじゃないかと。
で、官僚の立場としては功績を政治家に譲るのはまあそういうスキームだとしても、赤坂自身の心情として、心理的な躊躇もなくすっと功績を全部渡して、完全にメディアにも出ない裏方・黒子として徹し続けると言う感じになったのではないか、と。
辞任と言うのが功績であるかと言う話でもあるが、日本人の観点から言って綺麗である。実際辞任は名目上は不名誉であり、劇中でもそういう扱いになったとは思うが、赤坂、里見、そして周辺の事情を知る人間や、それを客観的に見る我々の心情は辞任をした里見自身に名誉を与えたのではないか。自身の身を切って、日本と日本人を守ったのだ、と。
まとめると、私個人の意見としては、
1.里見辞任に関しては裏で赤坂が糸を引いていてそれとなく誘導した。
2.そのシナリオがあったのは里見自身だという「ことにした」。
それで里見自身も納得できるし、赤坂自身も今後の行動が支障なくできる。
3.官僚間で共有される情報としては、「里見自身が辞任判断した」で表向きの第一メッセージが統一されるが、第二の裏に潜むメッセージを誰もが類推し始める。
「表向きはそういうことが伝わってくるが、頭の良い赤坂が暗躍して差配していた状況から総合して考えると、実はまあ別なんじゃないか」と。
それでネットワークが形成完了する。
赤坂「御苦労。近々、里見臨時内閣は全ての責任をとって辞任する。」
矢口「長官代理のシナリオ通りに、ですか? 」
赤坂「俺じゃない、全て里見さんのシナリオだ。」
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と言うことで、この後復興までのシナリオを描いていることまで含めたことを赤坂は言及しているので、私はその裏事情を勝手に類推して、そして納得した。
一方、世間のシンゴジ感想を見てみると、どうもこの赤坂のセリフを真正面からそのまま受け止めている人が多い。
「里見臨時内閣はそうか、赤坂が言うなら、そうなのだろう。里見総理自身がそういう判断をして辞任するんだ」=「赤坂は関係ないんだ」と言う話で認識を決着させている人が殆どで、私と同じ解釈をしている人はまだ見ていない。
私の解釈は上記のものとやや異なる。
要点は下記の通りになる。
1.里見総理が辞任の判断を自身で行ったのは間違いがない(本当)。
2.しかし里見自身に判断や行政運用能力、政治能力が無いことは陰に陽に表現されている。
「派閥の年功序列と首班指名の功労賞で大臣になれた人」
「生き残った現職大臣や幹事長から押し付けられたらしい」
と言う直接的表現や、それまでの間接的表現だったり、実質的運用は官僚の赤坂が握っていたり、判断をそれとなくあらかた正しい方に誘導されたりなど。
つまりシナリオを描く力がない。自身の進退はぎりぎりあったとしても誘導があったことが伺える前段の描写はある。
3.一方、その裏で糸を引いて、隠れたシナリオを書いたのは赤坂自身であった(と私は考える)。
1の判断をそうさせるように誘導して仕向けたのは赤坂である。
4.ではなぜそういうことをしているのに「俺じゃない、全て里見さんのシナリオだ。」と言ったのか(嘘)というと、ここは仮に裏でそういう動きをしていたとしても、必然的に嘘をつく必要があるためである。
例えば仮に「長官代理のシナリオ通りに、ですか? 」の回答として、「まあそうだ」だとか「否定はせんがな」と言う回答をしたとする。
この場合は完全なるアホ回答で、これが矢口を契機に正確な官僚内での伝言リレーが始まる。
「○月○日に赤坂さんと矢口さんが25分会話した。そこで言われた話だとのことだが、「長官代理のシナリオ通りに、ですか? 」と言う問いかけに「否定はせんがな」と答えたそうだ」と。
こうしたメッセージの波及により、赤坂は裏でコントロールするような輩であると認識され、そして警戒され、重要な役職から遠ざけられる。
「あいつは首相を辞任させるやつだ」と。
なので実態として裏で糸を引いてグランドデザインを描いていたとしても、「俺じゃない、全て里見さんのシナリオだ」と言うのがベストな言い方なのだ。
これは赤坂自身にとっても、里見自身にとっても、他の政治家・官僚達にとってもこれがベストだ。
また私が個人的に見るに、赤坂は無能ななりにも自分のやれることはこれしかない、と自分の立場も顧みず、国と国民に一生懸命尽くした里見に対して人間的に惚れてしまったor惚れて無くとも特別な功労を陰で行った人間に対して、その功績はそれなりに付与すべきだと思ったんじゃないかと。
で、官僚の立場としては功績を政治家に譲るのはまあそういうスキームだとしても、赤坂自身の心情として、心理的な躊躇もなくすっと功績を全部渡して、完全にメディアにも出ない裏方・黒子として徹し続けると言う感じになったのではないか、と。
辞任と言うのが功績であるかと言う話でもあるが、日本人の観点から言って綺麗である。実際辞任は名目上は不名誉であり、劇中でもそういう扱いになったとは思うが、赤坂、里見、そして周辺の事情を知る人間や、それを客観的に見る我々の心情は辞任をした里見自身に名誉を与えたのではないか。自身の身を切って、日本と日本人を守ったのだ、と。
まとめると、私個人の意見としては、
1.里見辞任に関しては裏で赤坂が糸を引いていてそれとなく誘導した。
2.そのシナリオがあったのは里見自身だという「ことにした」。
それで里見自身も納得できるし、赤坂自身も今後の行動が支障なくできる。
3.官僚間で共有される情報としては、「里見自身が辞任判断した」で表向きの第一メッセージが統一されるが、第二の裏に潜むメッセージを誰もが類推し始める。
「表向きはそういうことが伝わってくるが、頭の良い赤坂が暗躍して差配していた状況から総合して考えると、実はまあ別なんじゃないか」と。
それでネットワークが形成完了する。
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