とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

メタルギアソリッドV、オープニング

2015-12-23 17:50:12 | 脚本
オープニング書き出し。


この作品はフィクションです。
本作品中に登場する実在の人物・団体・事件等については、
架空の設定が含まれています。




?「操縦不能、操縦不能」
?「管制塔応答せよ・・・・・・」
?「ダメだ 無線も死んでいる・・・・・・」





人は国に住むのではない。国語に住むのだ。『国語』こそが、我々の『祖国』だ。
──ルーマニアの思想家、エミール・シオラン




(病因のベッドでの患者視点でスタート)
(看護婦が主観視点の患者が目覚めていることに気付く)





Vが目覚めた( V has come to )。






医師「聞こえてますね? 」
医師「声が上手く出せませんか? 」
医師「首は動かせますか? 」
医師「聞こえていたら」
医師「頷いて下さい。」
医師「上を向いて下さい」
医師「では・・・」
医師「どうですか? 」
医師「話せますか? 」

(発声できない)

医師「あなたの名前は? 」
医師「生年月日は? 」
医師「憶えていますか? 」

(名前と生年月日を入力)

医師「どうも それで・・・・・・」
医師「ああ、落ち着いて下さい」
医師「焦ることはありません。」
医師「あなたにお話があります。いいですか? 」
医師「どうか 落ち着いて」
医師「あなたはずっと、昏睡(コーマ)状態だった。」
医師「ええ ええ 分かっています。どのくらいの長さか? 」
医師「あなたが眠っていたのは・・・・・・」
医師「9年です。」

(速まる心拍数)

医師「まずい! ヨソコマ! ヨソコマ! ナース! 」

(鎮静剤を用意するナース)

医師「大丈夫」
医師「大丈夫」
医師「落ち着いて」
医師「落ち着いて」
医師「そう」
医師「大丈夫です」
医師「大丈夫です」
医師「そうです」
医師「休んで」





ナース「気分はどうですか? 」
医師「あなたが覚醒してから一週間、今日は体を起こしてみましょう。ナース。」
医師「大丈夫。筋力は衰えていますが、昏睡中もマッサージやCPMに加えて筋肉保持のEMSも続けていました。」
医師「さて、これからあなたの状況を説明します。落ち着いて聞いてください。」
医師「あなたは9年前、重傷を負いました。」
医師「大きな爆発で・・・」

(レントゲン写真を見せる医師)

医師「救出された時、あなたの身体には、108個の破片が刺さった状態でした。」
医師「金属片だけではなく、人の骨や、歯までもが体内から摘出されたと・・・・・・」
医師「ほとんどは取り除かれました」
医師「ですが一部の破片はまだ残っています。」
医師「それらはつまり」
医師「あなたの心臓近くと 頭部のものです。」
医師「こっちを」

(2枚目のレントゲン写真を見せる医師)

医師「頭部の破片は大脳皮質の奥にまで達していました。」
医師「金属の破片もあるので、MRIは使えませんでした。」
医師「が、これを無理に抜くと」
医師「脳内出血を起こし」
医師「おそらく死に至るでしょう」

医師「記憶障害や機能障害 それは残ります」
医師「といっても、このままでも生命に危険はありません。」
医師「もうひとつ」


(3枚目のレントゲン写真を見せる医師)


医師「これが今のあなた、あなたの姿です。」
医師「実際に見て下さい。」
医師「遅かれ早かれ」
医師「いつかは受け入れないと」
医師「気持ちは分かります。ですが自分の腕を・・・・・・」
医師「自分の目で確かめて下さい。」
医師「勇気を」

(右手を見る)
(右手を確認)
(左手を見る)
(左手の手首から先が無い)
(上がる心拍数と意識の混乱)


医師「ヨソコマ! ヨソコマ! 落ち着いて下さい」

(鎮静剤を用意するナース)

医師「落ち着いて」
医師「落ち着きましょう」
医師「大丈夫です。大丈夫」
医師「大丈夫・・・・・・ですね? 」
医師「そう・・・・・・」
医師「そうです・・・・・・」


覚醒から二週間後


ナース「形成手術はまだ体力的に無理です。」
医師「いや、彼が覚醒したことが漏れてしまった! 急がないと」
医師「患者が危険だ」
医師「オペの準備をしてくれ」
医師「オペの準備をするんだ。」
医師「そう、あなたの覚醒を望まない者もいる。」
医師「死んだはずのあなたが生きている。」
医師「それが外に漏れた。」
医師「あなたは世界中から狙われる。今すぐ顔を変える必要があります。」
医師「そうでないと生き残ることができないのです。」
医師「あなたを広い世界に出す前に、やらなければならないことがあります。」
医師「あなたの顔を作り変えます。そうするしかない。」

医師「どんな顔にしますか」


(顔の選択画面)


医師「いいでしょう では包帯を取ります。」


医師「mmm、顔の傷は大丈夫です。」
医師「実を言うと、この包帯はあなたの命を狙う者から」
医師「あなたを守るためにしていたものです。」
医師「今後は○○と名乗ってください。」
医師「名前も過去も全て忘れてください」


ここから相次ぐ苦難に対する脱出に次ぐ脱出。
彼は伝説の英雄などではない。本当に本当の凡人であった。

108の破片は可能な限り身体から取り除かれたが、頭部と心臓付近のものは取り除けなかった。

この頭部に刺さった金属破片は、この人物の行動結果に応じて、身体から突出たり、あるいは引っ込んだりする。
基本的に倫理的な悪を行うと出て、良いことを行うと引っ込む仕様のようだ。
核兵器などを使用すると、鬼のツノに見えるくらいに金属片が額から突き出る。

そうした金属片が彼には残った。
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