とめどもないことをつらつらと

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引用OKす。

伊勢丹新宿店の中国語のみの注意喚起がSNSで波紋

2024-08-18 20:24:25 | 海外・国内政治情報等


個人的意見を書く。
最近阿吽の呼吸で分かって来たのが、恐らくこれは「中国人の真実の声」ではない、と言うことになる。
どういうことか解説する。

本来こういう抗議・クレームにおいては、「(その意見はこちらを傷つけたり貶めたししているが)公衆における一般通義とされる倫理観において反していることを展開しているので取りやめよ」と言うのが普通であり、それを言われた方は「なるほど、こちらは公衆における一般通義とされる倫理観において反していることを展開しているのか、それは失礼した。取り下げる」と言うものであって、その判断尺度が我々の中に集団心理として存在する正義や倫理、道徳と言う共通のものさしが基準になる。

しかし当の中国人はこういう意味で使っていない。
中国は広く、かつ共通の倫理観のものさしもないので、ひとまず中国人自身が快か不快か、あるいは名誉か不名誉か、あるいは特か損かにおいて、集団のものさしがどういうことであれ、個人の主張を展開せざるを得ない。そうでないと中国社会では生きてはいけない。

なので中国人としては「社会通念として集団が持っている倫理観としておかしいからそれを是正せよ」ではなく「俺が不快なのでとりあえずジャブを打っておくか」くらいの意味になる。

なので、これは「いや、あなた方中国人の全体集団においてそれを言っているのではありませんよ。ただ、本店の来客頂くお客様が中国人観光客が98%を占めており、通訳の不足もあり、かつ稀に発生するこうしたことも、この張り紙を出すことが一番効率的だからやっていることなのです」と言えばカドも立たず、対応もできる。

また、差別と言う定義であるが、平等に批判をすればそれは差別ではない。

来店する国別の人口が中国人、韓国人、ベトナム人、日本人、アメリカ人がそれぞれ20%であったとして、例えば階段で弁当を食べると言うやらかしを全員がやっていたら全員に注意して怒るのが筋であってこれは差別ではない。
一方、ここで全員がやらかしているのに中国人だけ名指しして注意するというのは差別だ。
では、店に来店する客が100%中国人で、やらかしをしているのが100%中国人の場合、中国語で注意したらそれは差別なのか? 
この場合それは差別ではない。わざわざ韓国語、ベトナム語、日本語、英語で注意する必要がないからだ。今回のケースはこれに当たる。

で、この話は中国人には分かる話だと思うので、これをベースに話を進めるのだが、これを言っても、当の中国人には「だから何? 」と言う具合で収める感じになるとは思うのだ。

と言うのも、やはりこの主張は「これは社会的に不当であって現代の倫理観に照らし合わせて全体を修正すべきだから修正しろ」と言うニュアンスではなく「俺が不利だからとりあえずワイルドカードで使えるジャブを打っておくか」程度の話であったからだ。

私が見るに中国人主張の差別主張騒動は2〜3週間で沈静化する。
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