ロト6をご存知だろうか。サッカーの試合結果を予想して、当たれば配当金が出るという、賭けクジのことだが、これが非常によくできている。優秀だ。但し、私が言いたいのは購入者としての意見ではない。これから話すその優秀さとは、販売元の立場からの見解、収奪のシステムとしての優秀さだ。
以前はこれを買っている人からよく話しを聞いていた。話しを聞けば誰もがいつ当たるとも分からない当選に夢を買っていた。先日は更にその進化版があるということだったので、その中身を聞いてみた。聞いて仰天した。本来であれば、その組み合わせを自分で選択するのだが、最近のシステムでは、選択が面倒な人は自動化を選べると言う。自動で組み合わせが選ばれ、自動で選択がなされ、自動で口座から引き落とされて、自動で購入し、当たった場合は自動で振り込まれると言う。なんと言うことだろう。これほど収奪のシステムとして優秀なものは、税金と年金、健康保険、電気料金、NHK集金以外にはかつて無かった。そしてこうしたケースで総合的に勝利を収めるのはいつも胴元である。民衆には還元されない。
いや、税金には消防や警察があるので、まだ払っている意義が存在する。それでも上記に挙げた組織が集めた金が、組織に属する彼らの福利厚生にいかように使われているのかを見れば、いかに彼らが我々を制度的に収奪しているかがよく分かる。ロシアに行った国会議員がバレエを見て、現地外交官に「あのバレリーナはあそこの締まりが良さそうだな、君、ちょっと口説いて来てくれんか」と言ったとのことだが、こうした人に我々の血肉が使われているのである。
私の職場の話しに戻る。
今現在の職場では、過労により意識不明で倒れた人がいるらしい(そして私が代わりに連れて来られた)。他にもそうした労災予備軍の人達が何人かいて、それを元請けに訴えているが、それでも元請けは無茶を言って来るとのことである。これは奴隷労働以外の何であろう。搾取以外の何物でもない。
こうした我々をよそ目に、収奪側の人間はシステマティックに搾取をし、日々を健康的に過ごしている。知り合いに水道局に勤めている人がいる。この人に話しを聞くと、普通の平日の昼間の勤務時間に丸一日使ってレクリエーションとしてテニスをしたのだそうだが、驚くのは、これが有給や年休などでは無く、通常の勤務として認められているとのことである。無論この日も勤務をしたとして、給料は出る。
さて翻ってみると我々はなんであろうか。無駄に使われる税、破綻した年金、高齢層に話吸い取られる健康保険・・・その上ロト6まで・・・。
無論私はロトをやってない。
ロトをやっている人に聞いてみた。「月4000円くらいで6億当たるならいいじゃん」と言っていた。
これは上手く出来ている。「月4000円くらいの支払いで、6億当たるかもしれませんよー」と日本の人口の1%未満である100万人に購入せしめたら、何とそれだけで40億集まって元金をペイできる。勿論6億と言うのはキャリーオーバーがある場合なので、実際にはもっともっと少なくていい。そもそも集まった分の数割だけ還元すればいいわけで、胴元側としては損などもとよりしない仕組みになっている。更に金が還元されたからといって、社会的に何か残った訳ではない。ますます収奪システムとして優秀な訳だが、悲しいことに一般市民はそれを求めている。
もう一度言う。これは上手く出来ている。収奪のシステムとして。
そしてこれは私個人の意見であるが、通常は何か代金を支払ったら、有形無形に関わらず、対価を受ける。ただ、宝くじや賭けは、結果として購入者側の総体に損失を与える。購入者がそれを求めたとしても、社会システムとしては社会に損失を与える機構なのだ。
皆、いつ当たるとも分からない夢に対価を払っている。そしてその結果が存命中に来ない人が殆どだ。「肥え行く豚は幸せではない」と言う諺通り、皆夢と言う餌を与えられ、太った所を気付かずに殺されているのだ。
以前はこれを買っている人からよく話しを聞いていた。話しを聞けば誰もがいつ当たるとも分からない当選に夢を買っていた。先日は更にその進化版があるということだったので、その中身を聞いてみた。聞いて仰天した。本来であれば、その組み合わせを自分で選択するのだが、最近のシステムでは、選択が面倒な人は自動化を選べると言う。自動で組み合わせが選ばれ、自動で選択がなされ、自動で口座から引き落とされて、自動で購入し、当たった場合は自動で振り込まれると言う。なんと言うことだろう。これほど収奪のシステムとして優秀なものは、税金と年金、健康保険、電気料金、NHK集金以外にはかつて無かった。そしてこうしたケースで総合的に勝利を収めるのはいつも胴元である。民衆には還元されない。
いや、税金には消防や警察があるので、まだ払っている意義が存在する。それでも上記に挙げた組織が集めた金が、組織に属する彼らの福利厚生にいかように使われているのかを見れば、いかに彼らが我々を制度的に収奪しているかがよく分かる。ロシアに行った国会議員がバレエを見て、現地外交官に「あのバレリーナはあそこの締まりが良さそうだな、君、ちょっと口説いて来てくれんか」と言ったとのことだが、こうした人に我々の血肉が使われているのである。
私の職場の話しに戻る。
今現在の職場では、過労により意識不明で倒れた人がいるらしい(そして私が代わりに連れて来られた)。他にもそうした労災予備軍の人達が何人かいて、それを元請けに訴えているが、それでも元請けは無茶を言って来るとのことである。これは奴隷労働以外の何であろう。搾取以外の何物でもない。
こうした我々をよそ目に、収奪側の人間はシステマティックに搾取をし、日々を健康的に過ごしている。知り合いに水道局に勤めている人がいる。この人に話しを聞くと、普通の平日の昼間の勤務時間に丸一日使ってレクリエーションとしてテニスをしたのだそうだが、驚くのは、これが有給や年休などでは無く、通常の勤務として認められているとのことである。無論この日も勤務をしたとして、給料は出る。
さて翻ってみると我々はなんであろうか。無駄に使われる税、破綻した年金、高齢層に話吸い取られる健康保険・・・その上ロト6まで・・・。
無論私はロトをやってない。
ロトをやっている人に聞いてみた。「月4000円くらいで6億当たるならいいじゃん」と言っていた。
これは上手く出来ている。「月4000円くらいの支払いで、6億当たるかもしれませんよー」と日本の人口の1%未満である100万人に購入せしめたら、何とそれだけで40億集まって元金をペイできる。勿論6億と言うのはキャリーオーバーがある場合なので、実際にはもっともっと少なくていい。そもそも集まった分の数割だけ還元すればいいわけで、胴元側としては損などもとよりしない仕組みになっている。更に金が還元されたからといって、社会的に何か残った訳ではない。ますます収奪システムとして優秀な訳だが、悲しいことに一般市民はそれを求めている。
もう一度言う。これは上手く出来ている。収奪のシステムとして。
そしてこれは私個人の意見であるが、通常は何か代金を支払ったら、有形無形に関わらず、対価を受ける。ただ、宝くじや賭けは、結果として購入者側の総体に損失を与える。購入者がそれを求めたとしても、社会システムとしては社会に損失を与える機構なのだ。
皆、いつ当たるとも分からない夢に対価を払っている。そしてその結果が存命中に来ない人が殆どだ。「肥え行く豚は幸せではない」と言う諺通り、皆夢と言う餌を与えられ、太った所を気付かずに殺されているのだ。