とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

分子

2013-03-10 23:03:00 | 会社での出来事
ここでよく登場する私の先輩についてのお話である。
私はこの人を毛嫌いしているようにここで書いてはいるが、この人は元より到って普通の人であった。

それを変化させてしまったのは私の方であったのかもしれない。
15倍の仕事をして本社に全く報告しなかったのも(私の上にいるこの人がそれを報告すれば自分自身がサボっているのがバレる)、過労で私が机に突っ伏してる時に、「姿勢が悪い! 」と言って無理矢理引き起こしたのも、親会社から私の評価が悪いと聞いて、何が悪かったのかを具体的に聞いてみると「勤務実績のつけ方が悪い」との事だったが、それを(正確には時期が思い出せないが、2006年の4月か5月の事だったと記憶している)指導したのが当の先輩本人だった事など・・・(そして本人はこの件について、しらを切っているようだ)。
私に至らぬ所があったのかもしれないが、私には具体的にそれが何なのかが分からない。

私が悪いのか、先輩が悪いのかは分からないが、ともあれ、これは自社の本部長二人と副部長一人に話している。

さて、私がこの人を嫌っていると思われるなら、少々誤解をさせてしまっているので書く。
私が親会社のOさんに上記の仕事の実績を伝えた後、何か思う所があったのだろう、この先輩は徐々に優しくなった。

以前の自分は、自分の身を削ってでも仕事に傾倒していた。出世すれば給料が上がって家族ができても養えるだろうという希望があり、それが自分自身の人生の為となる事を信じた。それが自分の会社に貢献すると信じた。それが親会社の為になると信じ、会社グループ全体の利益に貢献すると信じた。

ただ、それが嘘だと分かった。馬がニンジンを目の前にぶら下げられているのと一緒だ。過度な労働を安い餌で釣らされて走らされていた。

また、ここの職場は年齢や外見、話し口調で人を判断する癖がある。
それらが悪ければどれだけ完璧な仕事をやっても評価されない。
逆に印象が良ければ、それだけ評価をしてくれるのだった。
私は両者とも経験をした事がある。前者は仕事に全力を注いでいる時に、後者は潰れた後に行った職場で経験した。
前者の時は心の底よりそれを恨んだ。
後者の時には、たったこれだけの仕事しかしていないのに・・・と申し訳なさを憶えた。温かく受け入れてくれた事に本当に感謝している。

ただ、仕事の実績は評価に直結しない。いやどこかでしているのだと思うのだが、私はその尺度の目盛りを進捗させる事はできなかった。その実力が無かった。

さて、馬が潰れれば別の馬を入れるだけでOKだ。しかし、このグループが優しいのはどんなに潰れてもある程度は次の職場を確保してくれる事である(が、それでもやはりマイルドなクビになる人達は存在するし、いつ私がそうなるかは分からない)。

潰れた後は、色々と考える事もあり、仕事に対する姿勢がその先輩と同じになった。どれだけ仕事をこなそうが、たとえ仕事のしすぎで声が出なくなり、まともにしゃべれなくなっても、それで仕事で実績を出しても、評価されない。それでいて「ほれほれ、このニンジンが欲しいんだろ、さあ走れ」と言われて走るやつは馬以下の知能しかないんじゃないのかとも思うがいかがだろうか。私は二度とあのような目に会うのは御免なのだ。次こそ本当に過労で死んでしまうだろう。私は私の身を守らなければならない。

そしてその当時の先輩を思い出せば、沸々と怒りが沸いてくるのも確かである。

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話しは変わる。天然痘ウィルスをご存知だろうか。
古くから悪魔の病気とされ、「その恐るべき感染力、致死率(諸説あるが40%前後とみられる)のため、時に国や民族が滅ぶ遠因となった事すらある(天然痘 - Wikipedia)」。

リンゴが好きか嫌いか、というと、好みは別れるだろう。
みかんが好きか嫌いか、というと、これも好みは別れるだろう。

それでは天然痘ウィルスが好きか嫌いか、というと、どうだろうか。
これは人類にとっての天敵であり、人類からすれば淘汰、撲滅し、ある程度のごくごくわずかの小数の株を徹底的に管理する事になる。好きか嫌いかの次元を超えている。

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私の中での過去の先輩への感情はこのような天然痘に対する人類の思惑に似ている。
私自身の存在の根源を脅かす脅威である。

ただ、先輩も変わりつつあるだろうし、今であれば私は少しだけ先輩を理解する事ができる。
このような考えを持つ私は甘いのだろうか。
そう考える私は再度淘汰されてしまうのだろうか。
コメント (1)
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