首相、日韓首脳会談の見送り検討 6月の大阪G20会合で (共同通信社 2019/04/13)~日韓首脳会談の見送りに賛成。
安倍晋三首相は6月に大阪で開く20カ国・地域(G20)首脳会合の際、韓国の文在寅大統領との個別の首脳会談を見送る方向で検討に入った。複数の政府関係者が13日、明らかにした。韓国人元徴用工の対日賠償請求問題などを踏まえ「文氏に冷え込んだ日韓関係を改善する意思が感じられず、建設的な対話が見込めない」(官邸筋)との判断に傾いた。
大阪でのG20期間中、首相は米中ロ首脳などとの個別会談を調整している。文氏との会談を見合わせれば、日韓の相互不信に拍車が掛かりそうだ。韓国が対日姿勢を軟化させた場合や、北朝鮮問題などの情勢変化があれば、文氏と話し合う可能性も出てくる。
いかなる訴訟でも日本に負けたくない韓国 WTO判断に透けて見える本音 (FNN.jpプライムオンライン 2019/04/13)~私は、WHOの判断を支持する。
その理由は、放射能汚染された地域での農産物、水産物には、疑念がある。
安全ならベクレル数値を表示すればいいけど、数値表示を怠っている。
私は、65歳で死は近いから気にしないが、孫には与えない。
関西産のもの1ベクレル、福島産のもの99ベクレル、とも規定数値以内ということで流通。
長期に食して蓄積したら?
菅政権時の枝野官房長官のように「直ちに、健康被害はありません」って考える?
記載者(山田吉彦氏)は、長期に福島産の農産物、水産物を食してください。
閉経前の女性なら、卵巣に影響が出るおそれ、出産を考えると疑問。
食べないほうが安全、リスクは回避したほうがいい。
日本も矛盾だらけの国。
被災地の復興にブレーキ
韓国の貿易政策による世界貿易機関(WTO)の裁定は、東日本大震災の被災地の復興にブレーキをかけた。
11日、WTOの紛争を処理する上級委員会は、韓国が、東京電力福島第1原発事故後、放射性物質の流出を理由に、福島県をはじめとした8県産水産物の輸入禁止措置を妥当だとする裁定を下した。東北地方沖の水産物の安全性を実感している日本国民にとっては、腑に落ちない裁定である。
昨年2月、「1審にあたる紛争処理小委員会は、韓国の規制が必要以上に貿易制限的で不当な差別」であるとして、日本の主張する安全性を認め韓国に是正を勧告していた。東北地方の人々は、風評被害から立ち直る希望を感じたことだろう。しかし、現在の韓国の文在寅政権では、いかなる国際訴訟においても日本に負けることは許されない。韓国政府は、1審を覆す理論武装とロビー活動を進めていたようだ。
貿易の不当性より国民の安全性を強調した韓国
韓国政府は、「WTOでは食の安全が科学的に十分に立証されていない場合には、貿易規制を認めている」ことを理由に「日本はサンプル検査の実測値だけで安全性を主張している」ので、原発事故の処理が完結していない以上、未だ科学的に食の安全が完全に保証されていないと主張した。
韓国は、WTOの規制の対象になる不当な貿易制限ではなく、国民の安全を優先した措置であるとしている。WTOの制度からいうと「まだ、韓国が科学的に安心できない」としているので、1審が裁定した「必要以上に貿易制限的で不当な差別」に相当しないと判断したのだ。
残る23の国や地域への影響
日本国内においては、福島第一原発事故による影響が今も続いているという報道がされていることも、WTOの裁定に影響を与えたことだろう。日本は、原発の影響を払しょくするイメージ戦略を完成していないのだ。
韓国のほかにも、中国、台湾、シンガポールなど23の国・地域が、福島県産などの水産物の輸入を制限している。今回のWTOの裁定は、それらの国々の輸出禁止解除措置に影響を与えることだろう。
日本政府は、今後、台湾など日本の主張に耳を傾けてくれる地域や国々に、理解を得る最大限の努力をすべきである。そのためには、水産物への影響を否定するデータのみならず科学的理論武装を強化するとともに、安全性を印象付ける広報戦略も必要である。
矛盾だらけの国、韓国
しかし、韓国は矛盾だらけの国である。多くの韓国国民は、現実的に東北沖の水産物が安全であることを理解しているようだ。日本に旅行する韓国人観光客は増加しており、彼らは三陸沖で取れた水産物も千葉県の港に水揚げされたものも食しているのだ。
【執筆:海洋政治学者 山田吉彦】
2019/04/13 第128回クラシックレコードを楽しむ会 担当山下
2019年最初の例会、主催の山口さんが、2018年12月28日に自己転倒で頭部負傷し、長期入院して「クラシックレコードを楽しむ会」を中止していた。
「令和」はもともとは中国の「帰田賦」「蘭亭集序」が出典 (News Socra 右田早希 2019/04/12)
【中国ウォッチ(12)】「万葉集」の編者も、「帰田賦」を読み、借用
「新しい元号は、『令和』です。万葉集巻五、梅花の歌32首の序文から引用しました。『初春の令月にして、気淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かおら)す』との内容で、梅の開花ともに訪れた春への喜びを歌った部分です」(菅義偉官房長官)
「万葉集は幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、我が国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書です」(安倍晋三首相)
4月1日午前11時半過ぎ、菅官房長官が、来月からの元号を発表。安倍首相は、「大化」から数えて248番目にして、初めて中国の古典ではなく日本の国書から取った元号を定めたことに、胸を張った。
だが、この発表から2時間後には、中国の知人の大学教授から、「異論」のウィーチャットが、私のスマホに入ってきた。曰く、
「この『令和』の出典が、東漢の偉大な文学者で、天文学者でもあった尚書の張衡(西暦78年~139年)の有名な『帰田賦』から来ていることは明白ではないか。『帰田賦』の2段目の冒頭『仲春令月 時和気晴』がそれだ。中国の中国文学学科の学生たちなら諳んじられるほどの語句だ。
この語句は、初春を表す代名詞のようになっていて、書聖と呼ばれた王羲之(西暦303年~361年)の有名な『蘭亭集序』も、『帰田賦』を意識した作りになっている。
『万葉集』の編者も、『帰田賦』を読んでいて、そこから借用したとしか思えない」
そう指摘されて、少し興醒めしてしまった。安倍首相が、全日本国民が注視する前で誇った「日本の国書から取った」との発言は何だったのか?
そこで日本古典文学全集の『萬葉集 梅花歌 序』から、この原文をあたってみた。原文は漢文で書かれていて、「初春令月 気淑風和」というのが、「令和」をピックアップした部分だ。
さらに、『帰田賦』の全文と、『萬葉集 梅花歌 序』の全文を、原文で読み較べてみた。さらに『蘭亭集序』の原文も読んでみた。
すると、確かに全体が似かよっている。そもそも「令和」を借用しているのだから、間違いないだろう。
ここからは推測だが、『萬葉集 梅花歌 序』を書いた奈良時代の日本の貴族たちは、『帰田賦』と『蘭亭集序』を読み込んでいた。そして、それらの世界に憧憬の念を抱いていた。そこで中国の文人貴族をまねて、その世界を日本で再現しようとして、初春に大宰府で歌会を開いて、『萬葉集 梅花歌 序』を書いたのではなかろうか。
すなわち、純粋に初春に歌会を開いて詠んだのではなくて、もともと中国の名作の世界を日本で再現しようとする意図が先にあった。そのために貴族たちが歌会を開いて、その雰囲気に合った歌を、皆で詠み合ったというわけだ。
だが、中国政府は間違っても、「『令和』の著作権は中国にある!」と騒ぎ立てたりはしない。素知らぬ顔をしている。そんなことをしたら、安倍首相と日本に恥をかかせ、日中関係が悪化してしまうのは自明の理だからだ。
それでも、もし中国が言いがかりをつけてきたら、日本にも反論の言葉はある。
「もう著作権はとっくに切れていますよ」
■右田 早希(ジャーナリスト)
25年以上にわたって中国・朝鮮半島を取材し、中国・韓国の政官財に知己多い。中国・東アジアの政治・経済・外交に精通。著書に『AIIB不参加の代償』(ベスト新書、2015年)